三代つづくジュエラーを20代で引き継ぎ、洗練されたデザインで世に知らしめたガイア・レポシ。考古学に造詣が深い彼女は、独自の美学とアプローチで革新的なスタイルを確立した

BY NANCY HASS, PHOTOGRAPH BY FLORENT TANET, TRANSLATED BY RISAKO OHATA

 ガイア・レポシは、2007年に21歳という若さで、「REPOSSI(レポシ)」のクリエイティブディレクター兼デザイナーとなった。パリに本店を構えるレポシは、彼女の祖父が1920年にイタリアのトリノで創設した宝飾会社である。一人娘として父親アルベルトの跡を継ぐという責任は、彼女が自分自身のクリエーションを確立できていなかったら、怯(ひる)んでしまうほどの重圧であっただろう。

画像: リング(参考商品) www.repossi.com

リング(参考商品)
www.repossi.com

 しかし、彼女はかつてのレポシの、宝石をふんだんにちりばめたマキシマリズムのスタイルからは、かけ離れた独自のスタイルをすでに築きあげていた。引き算の美学が彼女の持ち味だ。考古学の修士号を取得していることもあり、彼女のインスピレーションの源は北アフリカのベルベル人の装飾文化から、日本の離島のミニマリズム的美学までと実に幅広く、奥深い。

 写真のアシンメトリーな指輪は、らせん状に巻かれたピンクゴールドに、クッションカットが施された3.25カラットのダイヤモンドがまるで浮き上がっているかのようにセットされている。このデザインはミャンマーの首長族や南アフリカのヌデベレ人が身につける、積み重ねられたバングルをモダンに再解釈したところから生まれたものだ。簡素でありながら洗練された指輪には、伝統と革新の見事な融合を見ることができる。

 

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