東京・数寄屋橋に誕生した『KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO』。シェフや料理人がコラボレーションしたオリジナルのコース料理をライブで楽しむ新レストランの魅力とは

BY JUNKO ASAKA, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

 2018年10月に数寄屋橋に完成した「ヒューリックスクエア東京」。銀座、有楽町、日比谷をつなぐ中心地で、リストランテ『サバティーニ ディ フィレンツェ』や加賀料理『大志満 椿壽』など、大人のために選りすぐった店舗やホテルを擁するこのビルに、11月1日、新たなスポットが誕生した。

 キッコーマンがプロデュースする『KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO』は、その名のとおり料理人の実演やトークによる“料理ライブ”が楽しめるレストランだ。しかも、国内外で活躍する名だたるシェフや料理人が毎月2~3名、タッグを組んでオリジナルコースを考案するという。

画像: 第2弾の“三重の食材”でタッグを組んだ『クイーン・アリス』の石鍋シェフ(右)と、「うかい」グループの紺野俊也氏(左)。「醤油はフランス料理のジュとよく似た風味があるので、昔から愛用してきました。今回のトライアルはとてもおもしろいと思い、喜んで参加させていただきました」と石鍋氏。紺野氏は「自分にとって最高の巨匠である石鍋シェフとご一緒できるのは大きな喜びです」と語る

第2弾の“三重の食材”でタッグを組んだ『クイーン・アリス』の石鍋シェフ(右)と、「うかい」グループの紺野俊也氏(左)。「醤油はフランス料理のジュとよく似た風味があるので、昔から愛用してきました。今回のトライアルはとてもおもしろいと思い、喜んで参加させていただきました」と石鍋氏。紺野氏は「自分にとって最高の巨匠である石鍋シェフとご一緒できるのは大きな喜びです」と語る

 醤油メーカーのキッコーマンが、なぜこうしたレストランを手がけることになったのか? 同社は1957年にアメリカ市場に本格的に参入。現地の食材や嗜好に合わせたマーケティングにより、現在は海外に7カ所の生産拠点をもち、100カ国以上で販売する“醤油のグローバル化”の立役者だ。異なるジャンルの料理人が集い、ひとつの産地をテーマにコラボレーションするこのレストランは、そうしたキッコーマンの経営理念のひとつである「食文化の国際交流」を体現するものだという。

 11月から12月初旬の第1弾は、『菊乃井』の村田吉弘氏、『オテル・ドゥ・ミクニ』の三國清三氏、『Wakiya一笑美茶樓』の脇屋友詞氏という、和食、フランス料理、中国料理のそれぞれ第一人者が勢ぞろいし、京都の食材をテーマにオープンを華やかに飾った。いずれ劣らぬスターシェフたちが侃々諤々(かんかんがくがく)、互いの個性を生かし、ときに競いながら力を合わせて、この店のためだけに生み出すレシピ。それは長い歴史をもち、料理教室などで多くのシェフたちと密な関係を築いてきたキッコーマンだからこそ実現できた、奇跡のコラボレーションといえるかもしれない。

画像: 広々とした客席の中央前面にライブステージがしつらえられ、左右のディスプレイでは調理する手元などのライブ映像も上映される COURTESY OF KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO

広々とした客席の中央前面にライブステージがしつらえられ、左右のディスプレイでは調理する手元などのライブ映像も上映される
COURTESY OF KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO

画像: コースの一品「焼きはまぐりごはん」を一緒にサーブする石鍋氏と紺野氏。大きな土鍋からハマグリの香ばしい風味が広がる

コースの一品「焼きはまぐりごはん」を一緒にサーブする石鍋氏と紺野氏。大きな土鍋からハマグリの香ばしい風味が広がる

 料理ライブは、客席の中央前面にしつらえられたライブステージで。新鮮な食材が調理されるさまを目の前に、その音や匂いを感じ、料理人たちの語りを聞くことで、ひと皿ひと皿が“おいしい理由”を五感で味わうという仕掛けだ。期間中、スペシャルデーには上記のシェフたちがみずから登場して料理ライブを行うとあって、あっという間に予約は完売。そのほかの日には『KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO』専属のシェフが客席正面でライブを行うが、11月はおおむね満席で好評を博しているという。

 そして12月10日から26日までの第2弾は、三重の食材をテーマに、フランス料理の巨匠『クイーン・アリス』の石鍋裕氏と、鉄板料理や豆腐料理などで知られる「うかい」グループで総料理長を長く務めた紺野俊也氏がコースを考案。第一弾の京都に引けを取らない食材の宝庫である三重県の全面協力を得て、三重の食材8品が選りすぐられた。とろけるような柔らかさと深い味わいを誇る松坂牛はもちろん、特産の伊勢海老、桑名のハマグリ、高い品質管理でブランド化を狙う“みえジビエ”の鹿肉など、メニューに並んだ食材はほれぼれするようなラインナップだ。

画像: 松坂牛を使った「三重県産牛のエトフェ トリュフ風味のじゃがいも添え」。このほか「鹿のコンソメスープ」や「海老とパパイヤのカクテル」などのフランス料理に、「うかい」のくみあげ豆腐や「あわびの酒蒸し」といった和の料理がコースで交互に登場する

松坂牛を使った「三重県産牛のエトフェ トリュフ風味のじゃがいも添え」。このほか「鹿のコンソメスープ」や「海老とパパイヤのカクテル」などのフランス料理に、「うかい」のくみあげ豆腐や「あわびの酒蒸し」といった和の料理がコースで交互に登場する

画像: ハマグリでとったほんのり甘みのあるだしで炊いた「焼きはまぐりごはん」。炊き上がったごはんに三重県産のネギを合わせ、上には焼きハマグリを乗せて提供。伊勢海老のだしを使った味噌汁も風味豊か

ハマグリでとったほんのり甘みのあるだしで炊いた「焼きはまぐりごはん」。炊き上がったごはんに三重県産のネギを合わせ、上には焼きハマグリを乗せて提供。伊勢海老のだしを使った味噌汁も風味豊か

 このレストランのもうひとつのキーワードは“融合”。続く1月8日から2月8日の第3弾では、『つきぢ田村』の田村隆氏と『リストランテ アクアパッツァ』の日高良実氏が北海道をテーマに挑戦。2月13日から3月1日までの第4弾では、『分とく山』の野崎洋光氏とフランス料理『ラ・ブランシュ』の田代和久氏が福島の食材に取り組む。いずれもジャンルの垣根を超え、食材に真摯に向き合う料理人たちの新たな“融合”が期待できそうだ。

『KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO』

住所:東京都千代田区有楽町2-2-3 ヒューリックスクエア東京 B1F
営業時間:レストラン 18:30~22:30(完全予約制)
     スーベニアショップ 11:00~21:30、カフェ&バー 11:00~22:30
料金:コース料理 1名¥10,000~15,000(税込・サービス料10%別途、飲料別)
   ワインペアリングコース¥5,000~
電話: 050(3134)5158(受付時間11:00~21:30)

第2弾(2018年12月26日まで)は¥15,000
第3弾(2019年1月8日~2月8日)、第4弾(2月13日~3月1日)は¥12,000
※各スペシャルデーは下記専用サイトで確認を
※希望日2か月前の月初から予約受付
公式サイト

 

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