さまざまな分野で活躍する“おやじ”たち。彼らがひと息つき、渋い顔を思わずほころばせる……そんな「おやつ」とはどんなもの? 偏愛する“ごほうびおやつ”と“ふだんのおやつ”からうかがい知る、男たちのおやつ事情と知られざるB面とは。連載第16回は俳優の八嶋智人さん

BY YUKINO HIROSAWA, PHOTOGRAPHS BY TAKASHI EHARA

 テレビで、映画で、ときにはバラエティで司会まで…… 俳優の八嶋智人さんはさまざまなフィールドで縦横無尽に活躍し、そこに必ず足跡と余韻を残す―― 彼の真髄である舞台、Bunkamura シアターコクーンにて現在公演中の『泣くロミオと怒るジュリエット』の稽古終わりに、話しを聞いた。

「テレビ新広島で『そ〜だったのかンパニー』という経済情報番組で8年ほど司会をやらせてもらっています。中国地方のユニークな会社を訪問する番組なのですが、そこで出合ったのが『瀬戸田レモンケーキ 島ごころ』。これまでのレモンケーキはパサついた印象でしたが、これは本当にしっとりしていて、瀬戸田産のレモンがたっぷり入っていて香りもいい。楽屋や稽古の差し入れに持って行くと、すごく喜ばれるんですよ。よかったらどうぞ」。そう言って、JR広島駅で買ってくれたレモンケーキを、みんなでむしゃむしゃ。美味しすぎて、既存の概念が一瞬で変わる。

画像: 防腐剤やワックス不使用の皮まで食べられる瀬戸田レモンを使用。それを使った手作りのジャムを加えることで、華やかな香りが広がる逸品に。チョコレートがコーティングされていないから、レモンの旨みや酸味をダイレクトに感じられる 瀬戸田レモンケーキ「島ごころ」1個¥250(税込) 島ごころ TEL.0845(27)0353

防腐剤やワックス不使用の皮まで食べられる瀬戸田レモンを使用。それを使った手作りのジャムを加えることで、華やかな香りが広がる逸品に。チョコレートがコーティングされていないから、レモンの旨みや酸味をダイレクトに感じられる
瀬戸田レモンケーキ「島ごころ」1個¥250(税込)
島ごころ
TEL.0845(27)0353

 当初、サラリーマン経験のない自分が企業を訪問するなんて大丈夫か!? と思っていたけれど、職業や職種なんて関係なくて。真摯に、誠実に、もの作りに携わる方々の姿を見たりお話を聞き、人生哲学を知ることで、僕自身も大きな学びを得られているし、人生を豊かにしてもらっている気がします。そういう人たちが作るものはやっぱりいいなぁと思うので、心意気も全部ひっくるめて味わっています」。

「なんてかっこいいこと言っちゃたけど、じつは、しょっぱいものも好きで、普段のおやつはポテトチップス。薄めのものも、やや厚めのものも両方好きで、気分によって食べ分けています。家族が寝静まった後、ウイスキーをちびちび飲みつつ、テレビを見たり、ボ〜ッとしたり、台本に目を通したり……つまり主に夜中におやつを食べています(笑)。家族からは『食べ過ぎないように』と言われているので、最近は小袋タイプが主流です」

画像: 気分転換のおとも、ポテトチップス。好きな味は塩かのり塩だそう

気分転換のおとも、ポテトチップス。好きな味は塩かのり塩だそう

 役作り、体調管理、まるで漫画で描かれるオノマトペのようなド迫力の声を出すための喉のケア…… 至極ストイックなのかと思っていたから、ちょっぴり拍子抜け。「台本は基本、現場で覚えるタイプ。家でも全体の構成や役の気持ちを読み取ってから向かいますが、自分ひとりで1から10までガッツリ決めて役作りはしません。だって芝居は基本、一人ではできないものだから。自分以外の誰かが予期せぬセリフを言ったり、動きをすることだって往々にしてある。それを受け入れ、膨らませて進んでいく―—何が起こっても楽しむようにはしています」。

「それから声は、単純にデカいってだけで、じつは体のケアもそんなにしてないですねぇ(笑)。僕は自分ひとりでストイックに追求するタイプではないので、そのぶん『たくさん場数を踏まなきゃ』と思っています。先輩や演出家の方など、尊敬する方々が集まる現場に身を置き、多くの刺激を受けながら、そうやって自分を追い込まざるを得ない状況に飛び込むようにはしています。ただ、俳優の仕事というのは、“演じる場所”を与えていただかないと成立しない。だから若い頃はよく、いい芝居を観たらそのカンパニーの飲み会に参加して、主催者や演出の人たちに『すげー面白かったです。でも僕がいたらもっと面白くなります!』みたいな、今考えるとぞっとするような不遜な発言もしていましたね(笑)」。

 

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