BY MIKA KITAMURA, PHOTOGRAPHS BY MASAHIRO GODA
真摯な姿勢がつくる味わいと心地よさに会いに行く「カフェ ド レント」
横浜・元町のメインストリートから1 本入ったレンガの道沿いに、カフェ好きを惹きつけてやまない店がある。ある方から「自分の感性の軸を正すために訪れる特別な場所」と紹介されて以来、筆者にとっても特別な場に。
店主の堀川学さんは、下北沢「チクテカフェ」で10年ほど働いたのち、ここに店を開いた。「シンプルを基本に『カフェ ド レントというスパイス』を効かせています」。インテリアは白と黒を基調に、遊び心のある照明とアンティーク家具を配し、心地よい空間に。メニューは品数を絞り、材料もレシピも吟味して丁寧に作り上げるものばかり。定番の「ニース風サラダ」は半熟卵とツナ、ホクホクのじゃがいも、シャキッとしたいんげんが爽やかな食べ心地だ。デザートのタルト類は生地に全粒粉を加えてよく焼き込み、カリッサクッと香ばしさが後を引く。真冬だけのビーフシチュー目あての近所のおばあさんが「まだ作らないの?」と扉を開けて尋ねてくることも。パンやデザート、飲み物1 品に至るまで、いっさい妥協はない。この味とレント(ゆるやか)な時間にハマる人続出。それも納得だ。

「バナナといちじくのタルト」。キャラメルをたっぷり使ったカリカリサクサクの大人味。奥は一番人気の「焼きいちごのタルト」。タルト類はドリンクとセットで¥1,610

「ニース風サラダ」はパンとドリンクつきで¥2,470〜。真冬はビーフシチュー、真夏はラタトュイユが季節限定で登場

フランスのアンティークの灯りとテーブル

店主の堀川学さん。国内外でカウボーイとして働いたのち、ホテルやカフェで経験を積み、2014年に「カフェ ド レント」をオープン
カフェ ド レント
神奈川県横浜市中区元町5 の213
駒形ビル101
TEL.045-263-6063
公式サイトはこちらから
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