BY KIMIKO ANZAI
ピカソやダリ、シャガールなどの芸術的なラベルで知られるのが、メドック格付け第1級の「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」だ。1945年以来、稀代の画家らが彩るボトルラベルのワインはオークションでも大人気。そして、今年5月にリリース予定の「シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2021」のラベルを描いたのが、日本人アーティストの塩田千春だ。日本人の起用は1991年ヴィンテージの節子・バルテュス以来30年ぶり。作品名は「ムートンの宇宙」で、自然と向き合いつつ、四季を表現する4本の糸を手繰る人間が描かれている。赤い色は生まれたてのワインを彷彿とさせ、“ムートン・ロスチャイルド”が自然から生まれたことを実感させる。芸術を愛する人へ、美しきワインを。
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