富山は「食いしん坊仲間たちがこぞって通う」エリアだという、“食いしん坊ライター”桂まり。まさに美食の宝庫といえる冬の富山の魅力を、写真とともにたっぷりお届け!

TEXT & PHOTOGRAPHS BY MARI KATSURA

 寿司、天ぷら、イタリアンと、行きたいお店のリストは膨らむばかりの富山は、3,000m級の立山連峰と1,000mの深さの豊な海が近く、高低差4,000mという特別な地形を誇る場所。天然のいけす、富山湾の海の恵み、清らかな水で育ったお米、そして日本酒を存分に味わうことができる。そんな「寿司といえば、富山」の魅力を体感してきた。

「鮨 順風満帆」の寿司

 ブリ、ベニズワイガニ、ホタルイカ、シロエビと、四季折々に楽しめる富山。富山湾では日本海に分布する魚介類のうち約800種のうち、500種ほどが獲れるのだとか。漁場が港から20分ということも少なくないので、獲りたてを味わえるのも強みだ。

「鮨 順風満帆」では富山湾の旬をのせた寿司を堪能できる。富山駅から徒歩5分という好立地にあり、富山駅の商業施設MAROOTでも鮮魚店を営んでいて、その経験を活かし、3月には北陸すしアカデミーを開校するという、寿司への愛があふれる店だ。

画像: 写真を見ただけでもおいしさが伝わる、炙りアカムツと炙り黒ムツ

写真を見ただけでもおいしさが伝わる、炙りアカムツと炙り黒ムツ

画像: こちらはアジとバイ貝

こちらはアジとバイ貝

画像: 富山湾の宝石、と呼ばれる白エビ

富山湾の宝石、と呼ばれる白エビ

画像: 冬の深海魚げんげの天ぷら

冬の深海魚げんげの天ぷら

画像: 香箱蟹は富山では万寿蟹というのだそう

香箱蟹は富山では万寿蟹というのだそう

画像: 姉妹店、順風屋の手割り鱒の寿司12貫入り3,348円(取り寄せもあり)。笹の香るその寿司は、賞を差し上げたいくらい美味しい! 富山のソウルフード鱒寿司は、幕末に神通川にやってくる鮎に代わってサクラマスを使うようになり定着したのだそう

姉妹店、順風屋の手割り鱒の寿司12貫入り3,348円(取り寄せもあり)。笹の香るその寿司は、賞を差し上げたいくらい美味しい! 富山のソウルフード鱒寿司は、幕末に神通川にやってくる鮎に代わってサクラマスを使うようになり定着したのだそう

鮨 順風満帆
住所:富山県富山市新富町1-3-3 地下1階 
営業時間:11:30~14:30(LO)、17:00~21:00(LO)
定休日:水曜(隔週火曜)
TEL:076-411-8778
公式サイト

「氷見回転寿司粋鮨高岡店」の工芸と寿司

 魚介類も米も美味しい富山。回転寿司も段違いに美味しいことで知られる。この店も「江戸前より活きのいいネタとシャリが美味しい」のが自慢だ。氷見港で仕入れる魚を乗せた漁船は、定置網から20分で帰ってくるそう。魚はそのまま市場で下処理をしているため、まさに「きときと」で、歯応え、甘み、香りが格別! 近所の方々が羨ましい限りだ。

画像: 「氷見朝とれ三種」(572円)のアンカン(ウスバハギ)、ブリ、アジ。富山の銘酒、勝駒と(1,067円/1合)

「氷見朝とれ三種」(572円)のアンカン(ウスバハギ)、ブリ、アジ。富山の銘酒、勝駒と(1,067円/1合)

画像: 昆布の消費量が全国一位だそうで、昆布締めも美味しい。白エビはおぼろ昆布で軍艦に。バイ貝と甘エビと。地物三種(1,342円)

昆布の消費量が全国一位だそうで、昆布締めも美味しい。白エビはおぼろ昆布で軍艦に。バイ貝と甘エビと。地物三種(1,342円)

画像: ボードには氷見産のお勧めがずらり

ボードには氷見産のお勧めがずらり

画像: 県内の工場や作家が制作した44種の工芸寿司皿「SUSHI PLATE」が、店内に展示されている

県内の工場や作家が制作した44種の工芸寿司皿「SUSHI PLATE」が、店内に展示されている

氷見回転寿司粋鮨高岡店
住所:富山県高岡市あわら町110
営業時間:11:00~21:00 (ランチタイム 月曜~土曜:11:00~15:00、祝日除く)
定休日:無休
TEL:0766-21-8193
公式サイト

寿司にまつわる体験、お土産

 富山には、寿司にまつわる体験のラインナップやお土産も大充実。新湊港で昼セリを見学したり、市場に併設する「みなとキッチン」でベニズワイガニの押し寿司作りを体験するのも楽しい。郷土料理かぶらずしや、魚の捌き方も学べるとのことで、羨ましい素敵なスペースだ。その並びには「孫七 川田水産直販店」もあり、旬の魚がずらり。船に焚き火の灯りが揺れる、冬の新湊内川の景色も素敵なのだそう。漁船でプライベートクルーズもできるのだとか。ぜひ泊まりがけで訪れたい。

画像: 射水(いみず)の新湊内川を散策のち、新湊漁港へ

射水(いみず)の新湊内川を散策のち、新湊漁港へ

画像: 新湊内川の干物ショップIMATO。焼き魚のように楽しめるよう塩の割合を低く抑えた「越のひもの」は、フレッシュな味わいだ。スナック感覚のかにぼしや滑川海洋深層水の塩なども。配送もあり。https://imato.jp/

新湊内川の干物ショップIMATO。焼き魚のように楽しめるよう塩の割合を低く抑えた「越のひもの」は、フレッシュな味わいだ。スナック感覚のかにぼしや滑川海洋深層水の塩なども。配送もあり。https://imato.jp/

画像: 地酒が揃った日本酒バル「バール・デ・美富味 」。たとえば満寿泉xバイ貝など、富山を代表する14の酒蔵がさまざまな寿司に合う日本酒を提案。海外でも好評だそう。なかにはケーキに合う日本酒も!MAROOT内

地酒が揃った日本酒バル「バール・デ・美富味 」。たとえば満寿泉xバイ貝など、富山を代表する14の酒蔵がさまざまな寿司に合う日本酒を提案。海外でも好評だそう。なかにはケーキに合う日本酒も!MAROOT内

画像: 富山県のプロジェクト「寿司といえば、富山」と飲食店がコラボした「とやまクラフト寿司」。中でも人気のMONSIEUR J JOSSELIN RIMBOD(フランス出身のパティシエ、ジョスラン・ランボのフランス菓子店)とのコラボ、ますずしケーキにびっくり!甘すぎず、酸味のある桃のムースが繊細でぜひ味わってほしい(1,080円)

富山県のプロジェクト「寿司といえば、富山」と飲食店がコラボした「とやまクラフト寿司」。中でも人気のMONSIEUR J JOSSELIN RIMBOD(フランス出身のパティシエ、ジョスラン・ランボのフランス菓子店)とのコラボ、ますずしケーキにびっくり!甘すぎず、酸味のある桃のムースが繊細でぜひ味わってほしい(1,080円)

画像: 取材で訪れた日は天候に恵まれず、少なめだったベニズワイガニ。多い時は赤い絨毯のように並ぶのだそう

取材で訪れた日は天候に恵まれず、少なめだったベニズワイガニ。多い時は赤い絨毯のように並ぶのだそう

画像: 新湊魚港の昼セリを見学するまえに、孫七・川田水産直売店にも寄る。宝石のような新鮮な魚が並ぶ

新湊魚港の昼セリを見学するまえに、孫七・川田水産直売店にも寄る。宝石のような新鮮な魚が並ぶ

画像: 見ている人たちから歓声が上がった立派な本ズワイガニで押し寿司を作る

見ている人たちから歓声が上がった立派な本ズワイガニで押し寿司を作る

画像: みなとキッチンにて「ベニズワイガニの押し寿司づくり」を体験。蟹味噌をのせて完成。自分で作ると美味しさ倍増。今回の体験は限定プログラムだったが、みなとキッチンでは季節や水揚げに合わせた多彩なイベントを開催している

みなとキッチンにて「ベニズワイガニの押し寿司づくり」を体験。蟹味噌をのせて完成。自分で作ると美味しさ倍増。今回の体験は限定プログラムだったが、みなとキッチンでは季節や水揚げに合わせた多彩なイベントを開催している

画像: 鱒寿司模様の靴下などお土産もいろいろ。富山駅のMAROOTで

鱒寿司模様の靴下などお土産もいろいろ。富山駅のMAROOTで

画像: 富山の薬屋さんの薬の容器が鱒寿司の型の元になったのだとか。池田屋安兵衛商店にて

富山の薬屋さんの薬の容器が鱒寿司の型の元になったのだとか。池田屋安兵衛商店にて 

画像: 薬瓶からのつながりがあるガラス。富山市ガラス美術館も見応えがある。会館10周年記念「めぐりあう今を映す―日本の現代ガラス 1975-2025」を2026年1月25日(日)まで開催中

薬瓶からのつながりがあるガラス。富山市ガラス美術館も見応えがある。会館10周年記念「めぐりあう今を映す―日本の現代ガラス 1975-2025」を2026年1月25日(日)まで開催中

桂まり
雑誌「SPUR」「eclat」などで、フード&トラベル、インタビュー記事を担当するライター。趣味は世界各国で料理教室に行くこと。温泉保養士。Instagramはこちら

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