BY YUKIKO HIRANO

新じゃが料理にポルトガルの泡で乾杯!
新じゃがの季節が到来した。まずは、沖縄や奄美から収穫が始まり、鹿児島、長崎へ。本州をゆっくり北上し、6〜7月ごろに北海道で旬を迎える。みずみずしくて皮が薄く、皮つきのまま調理することが多いが、皮の周囲は特に栄養価が高く、ポリフェノールやビタミンCの含有率が高い。「ころころとした小さなじゃがいもは愛おしいですね。芋らしい香りが高いのも魅力。煮物などは味が染み込みにくいので、新じゃがらしさを生かす調理法を。こんがり炒めたり、カリッと焼いた香ばしい新じゃがに軽やかな泡を合わせたら、止まらなくなりますよ」(平野さん)
レシピ1:新じゃがとたこのサラダ
皮つきのまま香ばしく炒めたじゃがいもに、たこの旨味をまとわせる。レモンをキュッと絞りかけたら、さあどうぞ! ワイン泥棒のひと皿だ。

旨味たっぷりの料理に濁りのある旨味たっぷりのペットナットは、ご機嫌な組み合わせ
<材料 2人分>
新じゃが(小4〜5個)200g、たこ(蒸し、またはゆで)150g、にんにく1かけ、赤唐辛子1本、パセリのみじん切り大さじ2〜3、レモン1/2個、オリーブオイル大さじ2、塩、こしょう
<作り方>
1 新じゃがはたわしでこすって洗い、蒸すか、塩を加えた湯で柔らかくなるまでゆでる。小さいものならば半分、大きめのものは乱切りにする。
2 たこはひと口大に切る。
3 フライパンにオリーブオイル、半分に切って芽をとって潰したにんにく、赤唐辛子、1のじゃがいもを入れて塩を焼き色がつくくらいまで炒める。
4 たこを加えて炒め合わせ、塩、こしょうで調味し、パセリを加え混ぜる。
5 器に盛り、レモンを絞っていただく。
レシピ2:クリスピーマッシュポテト&ディルヨーグルトソース
じゃがいもを潰してオーブンで焼くだけ。簡単に作れるのに、やみつきになる味。ソースを添えるとさらにワインが進む味に。

外はカリカリで中はほっくり。皮つきポテトの真価を発揮。香ばしい香りが食欲をそそる。ハーブは香りが飛ばないように仕上げに
<材料 2人分>
新じゃが中サイズ4個、ローズマリー1枝、パルミジャーノチーズ大さじ4、オリーブオイル大さじ2〜、塩、こしょう
A [ギリシャヨーグルト100g、ディル(みじん切り)5〜6本、にんにく(すりおろす)1/3片、レモン汁 小さじ1、オリーブオイル大さじ1、塩、こしょう]
<作り方>
1 新じゃがはたわしでこすって洗い、蒸すか、塩を加えた湯で柔らかくなるまでゆでる。
2 天板にオーブンシートを敷き、1を並べて、厚手のグラスなどで厚さ1センチ程度になるまで潰す。
3 塩、こしょうをふり、オリーブオイルを回しかけ、パルミジャーノチーズをふり、220度のオーブンで20〜25分、こんがりするまで焼く。焼き上がりの3分程度前にローズマリーを散らして焼き上げる。
4 混ぜ合わせたAを添える。

グラスの底でぐしゃっと潰す。ストレス解消にも!?

ソースなしでも十分だけれど、おいしいワインはマスト!
【今月のお酒セレクト:フォリアス・デ・バコ ウィヴォ・クルティド2022】

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO
フォエイアス・デ・バゴとは「バッカスの楽しい宴」の意味。ポルトガルのワインの産地ドウロにてフレッシュでナチュラルなワインを造り出すワイナリーだ。「金柑を思わせる柑橘の酸味に旨味たっぷりの澱。はつらつとしたワインは喉の渇きをいやしつつ、飲む人をハッピーな気分にさせてくれるようです」(平野さん)
平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

平野由希子さんが主宰する料理教室cusine et vin が、ナチュラルワインの定期便コースを開始。隔月にワイン5~6 本、もしくは3本のスパークリングワインが届くメンバーシップコースで構成。お届けするワインにはどんな料理が合うか、などの情報も一緒に送ってくれる。
「空前のナチュラルワインブームですが、自分で選べないという方も多くいます。不安定な部分もあるナチュラルワインはワインの状態、ボトルを空けるタイミングもとても大切です。私とスタッフが試飲をして心からおいしいと思ったワインだけをセレクトしてお届けします」と平野さん。
「週末ごはん会に合うワインを選んでほしい」「ナチュラルな野菜料理に合うワインが飲みたい」などのリクエストにもお応えできるオーダーメード感覚のコースを目指しているのだそう。
猫と旅した南仏での3週間を詰め込んだ、平野さんの新著が発売中
「カブルスピーヌ村は、南仏にある人口100人ほどの小さな村。カフェもなければスーパーもパン屋もない。何にもないけど、雄大な自然とたくさんの猫に出会える美しいところ。そんな村を愛猫クミンとともに訪問してみた」ーー
平野由希子さんが、愛猫のクミン君とともに訪れた南フランスでの3週間。築1000年の石造り古民家に滞在しながら、羊肉料理やカスレ、朝どれのさやいんげんサラダなど、新鮮な素材を使った絶品料理に舌鼓を打ち、地元の人々や近所の猫と触れ合い、自然豊かな田舎を満喫する、まるで夢のような時間を詰め込んだ一冊。ペットとともに飛行機旅をするための役に立つ情報も満載!

『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』
著者:平野 由希子
¥2,090
産業編集センター刊
平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。
公式サイトはこちら








