10月にダイヤモンドヘッドタワーが開業した「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」。新たなワイキキのランドマークを現地からリポート

BY YUMI YAMAGUCHI, PHOTOGRAPHS BY YUKO IIDA

 目の前に広がるのは、いままで見たことのない、高層から俯瞰するワイキキのオーシャンビューだった。フォート・デルッシ公園の緑の先に広がる青い海。両側にそびえるビル群は、日が暮れれば、きらめく夜景になる。白い月の影が輝く夜の海の美しさも忘れられない。
 2018年10月15日、「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」のダイヤモンドヘッドタワーが開業した。2年前に開業したエヴァタワーに続くグランドオープンである。

画像: カラカウア通りから見る外観。波をイメージしたデザインが映える

カラカウア通りから見る外観。波をイメージしたデザインが映える

 この場所は、以前、駐車場などに利用されていた。ワイキキにおけるラグジュアリーホテルの開業は、2009年のトランプタワー以来、9年ぶりのことだ。最高の敷地が残っていた奇跡について、総支配人のダグラス・チャング氏は次のように語る。「高層ビルを建てるとこんな素晴らしい眺めになるとは、誰も想像できなかったんだと思います。しかも目の前は軍の所有する公園ですから、今後も開発される心配はありません」

画像: フォート・デルッシ公園の緑の先に海。見たことのないワイキキの絶景

フォート・デルッシ公園の緑の先に海。見たことのないワイキキの絶景

 ザ・リッツ・カールトン・レジデンスの開業は、立地するクヒオ通りの活性化も牽引している。カラカウア通りとアラワイ運河のあいだに位置するクヒオ通りは、以前はチープな店やナイトクラブが並ぶ猥雑な界隈だった。だが、2年前のエヴァタワー開業を契機に、インターナショナル・マーケットプレイスの新装オープン、話題のレストランやブティックホテルが次々に開業するなど、いまやワイキキで最も注目すべきエリアになっている。

 ザ・リッツ・カールトン・レジデンスは、リッツ・カールトンが運営するレジデンスタイプのコンドミニアムホテルだ。スタジオ、1ベッドルームから4ベッドルームまでさまざまなタイプの客室があり、階層ごとにデラックス(エヴァ9~22階/ダイヤモンド10~25階)、グランド(エヴァ23~32階/ダイヤモンド24~34階)、プレミア(エヴァ33~36階/ダイヤモンド35~36階)とカテゴリーが分けられている。もちろん高層階ほど眺めがよくなるが、全客室がオーシャンビュー。反対の山側が廊下になるが、じつは夜景が美しいこちらのビューも楽しめるよう、全面ガラス張りになっている。各部屋にはキッチンや洗濯機・乾燥機などの設備があるので、暮らすように滞在できる。しかも、1日2回のハウスキーピング、コンシェルジュサービスなど、リッツ・カールトンのホテルサービスも受けられる。

画像: スタジオタイプのベッドルーム。インテリアはシンプルで上品

スタジオタイプのベッドルーム。インテリアはシンプルで上品

「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」は、オアフ島で初めてのリッツ・カールトン・ブランドであり、ハワイで初めてのリッツ・カールトン・レジデンスだ。エヴァタワー307室、ダイヤモンドヘッドタワー245室の全552室。うち約330室(2018年10月現在)がホテルルームとして利用可能。最高のロケーションは、投資家からも熱い注目を浴びていて、ダイヤモンドヘッドタワーも10月開業の段階で、すでに2ユニットを残して売却済みである。オーナーの75%を日本人が占めるという。ハワイでは、中国など、アジアのニューリッチより、まだまだ日本人のプレゼンスが大きいと実感する。

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