BY KAORU SAITO, TERUNO TAIRA(CAPTIONS), PHOTOGRAPHS BY MAKOTO NAKAGAWA, MAKEUP BY RUMIKO, HAIR BY KOICHI NISHIMURA(ANGLE), STYLED BY MAKI YANAGITA
それは、愛ある人こそ美しいと訴える、愛あるブランドの創立宣言にも聞こえる。
「NYにいるとき、初めて犬を飼ったんです。ひとつの生き物を愛していく、何かを大切にして愛を培っていくことが、いかに大切かを改めて教えられました。それまでは愛されること、好かれることばかり考えていたと気づかされて。犬って飼い主がいなければ何もできないから、人間として他者に対して純粋なやさしさをもつことの大切さを教えてくれる。人や動物、仕事でも何でもいい、愛をもつことで心が満たされ、和らいでいくことに気づかせてくれたのです。仕事でいくら有能でも、やさしさや人としての丸みがなければ、じつは社会性があることにはならない。そういうものをすべてひっくるめて、かっこいい大人美なのだと思うのです」
アンプリチュードは、ベースメイクからスタートする。2種類のファンデーションと2種類の下地で。思えば、ファンデーションの前にまず素肌美を完成させる化粧下地の役割を明快にしたのも、またリキッドファンデーションを日本の定番にしたのも、RUMIKOのこだわりある提案だった。今や新形状のファンデーションは次々生まれているが、逆にリキッドタイプを進化させるのが最も難しいとされる時代。にもかかわらず、アンプリチュードのリキッドファンデーションは見事な進化を遂げていた。
厚みある透明膜がまるで陶器の釉薬のように“奥行きある素肌”をつくることで、従来の透明感とは明らかに違う“透き通る感”をもたらす。それこそが、独りよがりではない、誰から見ても心地よい社会性ある美肌。もう一品のエマルジョンタイプのファンデーションでも“透き通る感”を表現するが、一般的にはエマルジョンタイプのほうがカバー力が高いのに対し、アンプリチュードの場合は逆。そのパラドックスこそ、それぞれのタイプの限界を超えて美しさを引き出す決め手となった。
またデビューに際しては、ハートをたくさん重ねた華やかなビジュアルのカラーパレットを発表。それも、アンプリチュードという言葉には「心拍」という意味もあり、化粧品はあくまでも人を高揚させ、ときめきを与えるものでなければならないから。そして大人のかっこよさは、女らしい色香や大人の可愛らしさも内在させているという、人間としての奥行き、豊かさも描きたかったから。メイクアップの意味をもう一度考えさせられ、大人はなぜ美しさをもたなければいけないかを本気で考えさせられた。私たちにとっての“第二章”も、今ここから始まる。
RUMIKO
Amplitudeクリエイティブディレクター/メイクアップアーティスト。1980年、NYに拠点を移し、その後メイクアップアーティストとして活動開始。世界各国のハイエンドな雑誌や広告で活躍後、日本でも広く知られる存在に。可愛い、きれいといった表面的な美しさから卒業し、美の本質を捉える、社会性を備えた大人の女性のためのメイクアップブランド「Amplitude/アンプリチュード」はこの9月1日にデビュー
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