BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO
輪島塗「いち松」の瓢箪柄のお椀
お雑煮やお吸い物をいただく新春の食卓に、漆のお椀は欠かせないもの。こちらは輪島塗職人の一松春男さん(2代目)と、息子の聡司さん(3代目)による輪島塗「いち松」のお椀。輪島塗には多くの工程があり、各工程をそれぞれ専門職人で分業とされている中、一松さんは塗の全工程をひとりで行い、緻密に堅牢に仕上げる。「瓢箪には“子孫繁栄”“無病息災”“商売繁盛”など、多くの縁起の良い意味があります。私はこの器にそのような意味も込めて、一工程一工程手を抜かず心を込めて皆様にご使用いただければと思い製作しています」とは一松さんの言。
上質な器は料理を引き立て、味わう喜びも深くしてくれるもの。吉祥のお椀は次世代にも手渡し、大切につなげていけるもの。新春を迎えるにあたり、大切な人や我が家へ、ぜひ。
問合せ先
FEELSEEN TEL. 03-6260-6335
上田銀器の、「松竹梅鶴亀」結びの銀製楊枝
伝統工芸士の称号に相応しい、日本独特の精細な伝統技法を用いて、銀食器から記念品に至るまで一貫製作している上田銀器工芸。銀製品洋食器ディナーカトラリーにおいては日本のトップメーカーでもあり、皇后美智子様のご成婚の折の白樺のお印入銀製カトラリーをはじめ、皇室の晩餐会で用いる品も製作してきたそう。
この銀製の楊枝セットは、ハレの日にふさわしい松竹梅と鶴亀、吉祥を結ぶかたちがこまやかに美しく表されています。お正月や皆が集まる日、お菓子や果物のお皿にこちらの銀製楊枝が添えられているだけで、晴れやかでおめでたいムードが高まります。お祝い事を控えた方への贈りものや、自身のお正月支度にも。
問合せ先
上田銀器工芸株式会社 TEL. 03-3695-0666
ヘレンドの、「ヴィクトリア・ゴールド/干支小筺 たつ」
ヘレンドは、ヴィクトリア女王やエリザベート妃をはじめ、ヨーロッパの王侯貴族に愛されてきたハンガリーの陶磁器ブランド。好評の干支シリーズは世界中に伝わる民話や昔の話を題材とし、イマジネーション豊かに紡ぐ十二支の物語の世界。2024年は辰年、中国の龍窯に伝わるいにしえのストーリーから着想を得ているそう。この小筐には特別にデザインされた愛らしい“たつ”のつまみがついています。
塩や砂糖、スパイスを入れてもよいし、お気に入りのアクセサリー入れやお香立てにしても。2024年の守護神、龍神として一家にひとつ、贈り物にも喜ばれそう。
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クラブ ヘレンド ジャパン本店 TEL. 03-3475-0877
箔一の、「金粉アニバーサリー 辰」
ハレの日のお膳を華やかに言祝ぐ豪華な食用金箔は、金沢の金箔メーカー「箔一」によるもの。2024年の干支である「辰」の文字と、龍を象った楽しい食用金箔が3種類。おせち料理に飾ったり、お屠蘇やお茶に浮かべたり、お菓子に添えたり。それだけでパッとお膳が華やぐ名脇役で、おもてなしにも大活躍。軽やかなので、年末の集いの手土産やお年賀としてもおすすめです。新しい年に華やぎと金運を運んでくれますように。そんな願いも込めて。
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箔一 TEL 0120-009-891(平日 9:00〜17:00)
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諸江屋の、「笹紅鯛(ささべんだい)
金沢ではお正月に床柱や大黒柱に紅鯛(べんだい)と呼ばれる、柳の枝に蚕に見立てた繭玉や招き猫などの縁起物をさげたお飾りでお正月を祝う習わしがあります。福を集めるこのひと枝を、新しい年の開運招福の願いをこめて玄関やリビングに。鴨井や神棚に飾ることもできるそう。
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諸江屋
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渡辺徽章の、「くす玉」でおめでとう!
‟日本の「おめでとう!」を祝う飾りはおまかせ下さい!“という大阪の渡辺徽章。創業50年、福引の木製抽選器、リボン徽章、くす玉など、“おめでたい”シーンを盛り上げる名脇役をコツコツを作り続けている製造メーカーです。子どもの頃からなんだかワクワクする場面でおなじみのこれらのアイテムは、なんと全てが職人の手仕事で製作されているそう。くす玉も、竹枠を使い、手貼りで紙を貼り、満開の花々も手染めの和紙で製作されています。この様なものづくりをするのは、現在、この1社だけ。
中からパカーンと、メッセージが飛び出すのもうれしいくす玉を、年末年始の楽しい集いの一興に。くす玉は“久寿玉”とも表される縁起物。新年を迎えるカウントダウンとともにくす玉を割ってHappy New Yearを盛大にお祝いするのも楽しそう。成人式、頑張った子どものお祝い、出世祝い、還暦祝いetc、人生の様々なシーンに、祝意とエールとユーモアをこめてくす玉を!
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渡辺徽章 TEL. 072-334-8636
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Hanabanaの、唯一無二のつまみ細工に思いをこめて
伝統工芸「つまみ細工」の技で、繊細な美しい作品を生み出すアーティストhanabanaさん。このボールブーケは球体をつまみ細工のお花で埋め尽くし、二羽の鶴が力強く空に舞いあがる姿を表現したもの。薄い絹を小さくカットし、折りたたんで糊で貼るこまやかな作業は、時間をかけて手で仕上げられています。本当に大切なひとへ、思いをこめて渡したい、とっておきの贈り物。成人式や結婚式など人生のハレの日の姿に華を添えるだけでなく、その後もたとえばお正月には飾って愛でれば、前を向いて生きる力にも。
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Hanabana
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