BY REIKO KUBO

ジャック・オーディアールは脚本も担当。全編スペイン語によるミュージカル作品で、出演者のダンスと歌も圧巻
© 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA/
COPYRIGHT PHOTO: © Shanna Besson
舞台はメキシコ。弁護士リタに麻薬カルテルのボス、マニタスから極秘依頼が舞い込む。その依頼とは、女性としての新たな人生を準備すること――。暴力とドラッグ、過去と贖罪、ジェンダー、シスターフッド、ミュージカル等々、全部盛りのパワフルかつヒューマンな作品にはアンソニー・ヴァカレロによるサンローラン プロダクションが参加。弁護士役のゾーイ・サルダナの真紅のスーツや、マニタスの妻役セレーナ・ゴメスのコートなど、サンローランのアイコンもちりばめられている。

弁護士リタ役のゾーイ・サルダナ
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『ゴールデン・リバー』(2018)等で知られるフランスの鬼才ジャック・オーディアール監督作で、昨年のカンヌ国際映画祭で2冠、ゴールデングローブ賞で4冠達成、アカデミー賞にも最多ノミネート。ところがトランスジェンダー俳優の主演女優賞初受賞なるか!?と期待されていたカルラ・ソフィア・ガスコンの過去のSNS発言が掘りおこされ、炎上騒動となったのが惜しまれる。しかし、驚きのミュージカル・エンターテインメントの閃光が衰えることはない。
『エミリア・ペレス』
3月28日(金)より全国公開
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