個の力が生む大きなベネフィット。リーバイス®が異例のコラボレーションを果たした“個人”、小木“POGGY”基史とは何者なのか

BY MASAYUKI OZAWA, PHOTOGRAPHS BY FUMIYA SASAKI

画像1: あのリーバイス®が組んだ
小木“POGGY”基史。
彼に求められるものとは

―― そうしたご自身を形成するカルチャーのミックスは、今回のリーバイス®とのコラボレーションにどんな影響を与えていますか?

例えばリーバイス®のアーカイブを掘り下げたLVC(リーバイス ビンテージ クロージング)を直球で着るのもかっこいいのですが、僕の場合はそこに自分なりの新しい何かをミックスするのが好きです。今回のコラボレーションは、よりモダンなLevi’s® Made & Crafted®ですが、純粋に自分が好きで着たいものを作らせていただいた結果、その中間的な落としどころになったと思います。ベースはサンフランシスコにあるリーバイス®本社のアーカイブから選ぶことができました。そこにモダナイズを加えています。

―― モダンの要素を具体的に教えてください。

まずはシルエット。そして好きなゴールドのアクセサリーに合わせやすいようにパーツをゴールドに変更しています。生地は、閉鎖されたコーンミルズ社のホワイトオーク工場で使用していたアメリカ製のセルヴィッジデニムを、デッドストックで使用することができました。しかしヴィンテージ感をあえて強く出さず、リンス加工を施して1990年代のブルーの雰囲気を出すなど、細かい部分までこだわりました。

画像: (左)サックコート¥48,600 (右)ウエスタンシャツ ¥27,000

(左)サックコート¥48,600
(右)ウエスタンシャツ ¥27,000

―― スタイリングでヴィンテージを今っぽく着こなすには、どんなテクニックが必要ですか?

女性は色落ちした501®XXにヒールの靴を合わせるだけで、すごく印象が変わります。それを男性に置き換えると何なのか、常に考えています。ヴィヴィッドな配色をとり入れると、1980年代のラルフローレンのようにトラッドに色気が加わります。あとは小物やアクセサリーで工夫するとか。

画像: (左)ワークシャツ¥27,000 (右)マックイーンパンツ¥23,760

(左)ワークシャツ¥27,000
(右)マックイーンパンツ¥23,760

画像: オーバーオール¥27,000

オーバーオール¥27,000

―― 今は小物の身につけ方ひとつとっても、より自由な発想が求められる時代になりました。小木さんのように純粋に着たいものを着こなすスタイルアイコンが、リーバイス®のような歴史のあるブランドと結びつくことで、新しい変化があるのではと期待しています。

個の力が大切な時代だと思っています。中国に行くと特に感じるのが、芸能人などのインフルエンサーの影響力の強さ。おそらく人口が多すぎるぶん、「誰がそれをしているか」という、一種のわかりやすさが重要ですね。ルイ ヴィトンをヴァージル・アブローが、ディオール オムをキム・ジョーンズが手がけて話題になるように。今回もリーバイス®からお話をいただき、“個”ならではの表現力や発信力を大事にしたいと思いました。

―― 個の価値が加わることで、リーバイス®にアメリカンスタンダード以外の価値が付加され、多くの人々の認識を変えることができると思います。

最近、リーバイス®がストリートで盛り上がっています。ヴェトモンがコラボレーションした10万円のリメイクデニムがあったり、原宿の古着店ベルベルジンでは、相変わらず100万円を超えるヴィンテージが売れています。リーバイス®自らユーズドをリメイクして販売するなど、サステイナブルな動きが活発になり、今後は二次流通のマーケットに大きな変化が訪れる気がしています。そこに価値が生まれるのは、他のブランドが真似できない歴史とクラフトマンシップを持っているから。そんなふうにいろいろな価値観を生み出せるブランドに、大きな魅力を感じています。

小木“POGGY”基史
1976年生まれ。世界のメンズファッション界において重要人物の一人に選ばれるなど、いまや国内外で支持されているPOGGY。「UNITED ARROWS & SONS」のディレクターとして世界中を飛び回る中、ドレスとストリートを自在に行き来するスタイルが注目を集めている

問い合わせ先
リーバイ・ストラウス ジャパン
フリーダイヤル: 0120-099-501
公式サイト

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