BY T JAPAN
日本の美とクラフツマンシップが織りなす優美な世界観のブティック

ファサードは日本の伝統文様「青海波」をイメージ
ファサードは、世界的評価を得るクライン ダイサム アーキテクツ(KDa)がデザイン。日本の伝統文様「青海波(せいがいは)」から着想を得た扇形の幾何学模様が連なり、繁栄と未来への願いを込めた意匠となっている。滑らかな曲線とジュエリーボックスを思わせる外観は、銀座の直線的な街並みに優美な対比を生み、カルティエのクラフツマンシップとエレガンスを体現する。

和紙と折り紙、フランスのエレガンスが溶け合う店内
建築家ブルーノ・モワナー氏率いるモワナー ベタイユが内装を担当。和紙作家・堀木エリ子氏による「森を歩くパンテール」のアートウォールや、折り紙から着想を得た天井、日本家屋を思わせる天然木が空間に温もりを添える。一方、石床にはヴェルサイユ宮殿由来のパーケット模様を用い、フランスの伝統美と日本の美意識が巧みに交差する。

堀木エリ子氏が手掛けた、森を歩く「パンテール」のアートウォール
1階はダイヤモンドやブライダル、ギフトコレクションをゆったり楽しめるフロア。イチョウの葉モチーフや、彦坂良氏の幾何学的作品が空間を彩る。2階は、時を超えて輝きを放つダイヤモンド クリエイション、ブライダル、そして、アクセサリーとギフトコレクションの数々をゆったりとした空間で見られる。

サロン「ジャポネ」内には、アーティストの彦坂良氏の作品が飾られている
3階は庭園を思わせる静謐な空間で、ジュエリーやウォッチ、フレグランスが揃う。パーソナライゼーションバーでは、レッドボックスへのエンボス加工やラッピングを目の前で行い、特別な一品へと仕上げる。また、孔雀をテーマにしたサロン「ピーコック」や「ジャルダン」があり、光と影が織りなす幻想的な空間で五感を満たすひとときを提供。最上階“レジデンス”は、和傘を思わせる天井と緑豊かな庭を備えたプライベート空間。桜の木から富士山を眺める「パンテール」のアートウォールが象徴的で、限られた特別な機会に最上級のおもてなしを用意する。

最上階は世界で初めて日本に併設された“レジデンス”

桜の木の上から富士山と東京の景色を眺める「パンテール」の姿を描いたアートウォールは、長年カルティエのために石膏のアートウォールを制作してきたアトリエ デル ボカによるもの
PHOTOGRAPHS BY TOMOYUKI KUSUNOSE © Cartier
ジュエリーやウォッチ、フレグランス、レザーグッズといった多彩なクリエイションを通じ、カルティエは常に独創性と時代を超える美を追求してきた。この銀座4丁目ブティックは、メゾンの歴史と未来、そして日本文化への深いリスペクトを体現する新たな象徴として、銀座の街から世界へとその物語を紡いでいく。
銀座の夜を彩った「カルティエ 銀座4丁目ブティック」オープニングイベント
グランドオープン前日の9月18日には、新ブティックの誕生を祝うオープニングイベントを開催。東京・銀座に、俳優、音楽家、漫画家など多彩な才能が集まり、「パンテール」の精神を体現した華やかな夜となった。

アニメーション制作に携わった面々。(左から)エンディング曲作曲の江﨑文武、声優を務めた山口智子、声優とエンディング曲歌唱の高畑充希、声優を務めた清原果耶、クリエイティブパートナーの浦沢直樹、エンディング曲作詞の坂本美雨
© Cartier
当日は別会場で、カルティエ初のアニメーション作品『LA PANTHÈRE DE CARTIER』の世界初披露が行われた。声優とエンディング曲歌唱を務めた高畑充希、同じく声優として清原果耶、山口智子が登壇。クリエイティブパートナーで漫画家の浦沢直樹、エンディング曲を手がけた江﨑文武、作詞を担当した坂本美雨も参加し、作品に込めた思いや制作秘話を語った。司会を務めたのはカルティエ アンバサダーの賀来賢人。さらに、声優として出演した俳優・渡辺謙からは特別ビデオメッセージが寄せられ、来場者を沸かせた。

メゾンの象徴である「パンテール」を テーマに制作されたアニメ 『LA PANTHÈRE DE CARTIER』
© Cartier

アニメーションは「カルティエ 銀座4丁目ブティック」のスペシャルサイトにて公開中。
スペシャルサイトへは、カルティエLINE公式アカウントからアクセスできる
© Cartier
この夜、カルティエが提示したのは、ジャンルを超えて交錯する才能と、自由な精神を貫く「パンテール」の姿を重ねた未来へのビジョン。銀座の街に響いた祝福の拍手は、メゾンの新たな物語の始まりを告げるファンファーレとなった。
カルティエ 銀座4丁目ブティック
住所: 東京都中央区銀座4丁目2-11
営業時間: 11:00-19:00
定休日: 不定休