京都⽣まれ、京都育ちの⾷いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この⼈に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準⼦の絶品満腹⼝福アドレス。今月はあんこ自慢の店を紹介。第2弾は「今西軒」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

五条「今西軒」

画像: おはぎ・つぶあん、こしあん、きなこ各¥240

おはぎ・つぶあん、こしあん、きなこ各¥240

「京都で一番好きなおはぎは?」と聞かれたら、迷わず「今西軒」と答える不動の一位。こちらのあんこは、甘ったるさや雑味がないのが好きなところだ。

画像: 上質な北海道産小豆を使用。コーヒー豆のピッキングと同じように、黒っぽかったり、硬かったり、発育不足だったり、欠点のある豆を取り除くのも、おいしい餡を炊く重要な作業だという

上質な北海道産小豆を使用。コーヒー豆のピッキングと同じように、黒っぽかったり、硬かったり、発育不足だったり、欠点のある豆を取り除くのも、おいしい餡を炊く重要な作業だという

 こしあんを見ると、餡が少し白っぽいのも雑味や渋みがない証。こしあんは粒餡を潰して皮をとっただけのもではない。しっかり渋取りされた小豆を、ふっくら柔らかく炊き上げた後、竹ざるでていねいに濾し、さらに水に晒して雑味を取り除く。

画像: 分厚い羽釜で小豆を炊くことで、煮崩れせず、ふっくら仕上がる

分厚い羽釜で小豆を炊くことで、煮崩れせず、ふっくら仕上がる

 薪火からガス火にはかわったが、いまだにおくどさんであんこを炊いているのも特徴だ。「店を継いだ時は、もっと省略できないかといろいろ試してみましたが、やっぱり昔ながらのやり方で炊いたあんこが一番おいしくて。先代から受け継いだ製法を守っています」と、4代目の今西正藏さん。完成までに粒餡は2日間、こしあんは3日間も要するという。

画像: おはぎを丸めることを”握る”と言い、指先や手のひらを使い、餡を纏わせ、丸い形に仕上げていく

おはぎを丸めることを”握る”と言い、指先や手のひらを使い、餡を纏わせ、丸い形に仕上げていく

画像: きなこはこしあん入り

きなこはこしあん入り

 米は滋賀県特産のもち米、羽二重糯100%。米を蒸す店もあるが、こちらは炊く派。炊くことで、より柔らかくなり、羽二重糯の甘みや粘りも感じられるという。あっさり柔らかな餡とも相性が良く、「飲めるおはぎ」と呼ぶ人がいるのも納得。パクッと頬張ると、スーッとなくなり、またもう一つ手が伸びる。

画像: 昔ながらの対面式販売。和菓子店ではなく、おはぎ専門店。商品はおはぎ3種と、要予約のゆで小豆の瓶詰め「あんてぃーく」のみ

昔ながらの対面式販売。和菓子店ではなく、おはぎ専門店。商品はおはぎ3種と、要予約のゆで小豆の瓶詰め「あんてぃーく」のみ

 昔ながらのおくどさんで手間暇かけて作るため、大人気ながらこしらえる量を増やすことができず、現在は開店から1時間以内で売り切れてしまうことがほとんど。開店前、週末には50人ほど並んでいる時もあり、早起きして訪れたい店だ。

画像: 地下鉄・五条駅から徒歩1分ほど

地下鉄・五条駅から徒歩1分ほど

「今西軒」
住所:京都市下京区五条通烏丸西入ル一筋目下ル横諏訪町312
営業時間:9:30〜売り切れ次第閉店
定休日:火曜、第1・3・5月曜(6・7・8月は月火)
TEL. 075・351・5825

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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