TEXT & PHOTOGRAPHS BY MARI KATSURA
“食いしん坊温泉保養士”として、別府の温泉郷は格別な場所。今回は、絶景と大分の四季折々の山海の美味、温泉が素晴らしいと噂のANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパへ。ずっと行ってみたかったこのホテル、夏の美味を堪能できる新たな美食メニューも加わり、期待以上の滞在に!
「豊後前 霧翠(むすい)」のおまかせコース 鮨会席
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパは、扇山を背景に別府湾を見渡す標高約260メートルの高台という絶好のロケーションにある。大分(豊後)の海は魚介類好きにとって宝箱のよう。旅の目的にしたいのが、昨年6月1日にオープンした「豊後前 霧翠(むすい)」の鮨会席だ。京都などで研鑽を重ねた、大分県杵築市出身の料理人の手による城下カレイ、関アジ、関イサキ、真魚鰹などなど、まるで美しいひとつの宇宙のような旬の寿司に出合える。
熟成などせず、鮮度の良いものを味わって欲しいという想いが伝わってくる。個人的に九州の寿司が大好物で、あちこちと通ってきたこともあり、大分にまた新たな推し寿司アドレスが加わってうれし、感動的だった。

前菜は夏らしく爽やかな、由布院の鮎のうるか焼きなど

生麩と鮑を豆腐にした鮑豆腐や鮑をいただくお碗

旨みが広がる城下カレイ。杵築で280年ほど続く「お茶のとまや」の水出し煎茶・豊国一と合わせて

(左)夏の代表的な魚でもあるキジハタ。カボスの香りが合う。(右)白身のトロと言われる真魚鰹

(左)アオリイカに竹炭をのせて。(右)関イサキ

(左)今が旬の関アジ。(右)ウニには赤酢のシャリを合わせて

この日のメイン、国東半島北端の島の甘やかな姫島車えび

(左)季節の氷菓子に続いたのは、抹茶とジンのソースにハッとさせられた翡翠の錦玉羹。(右)カウンター席と、8席の個室がある。要予約。ランチはおまかせ鮨会席¥8,000~、ディナーのおまかせ鮨会席は¥25,000~。ティーペアリングやアルコールペアリングもある
「Atelier」の大分の四季・海と大地
ホテルの4階は3つのエリアで構成されたレストラン&バーフロア。そのうちのひとつ、オープンキッチンを囲むような、シェフズテーブルのようなカウンター席で楽しむシグネチャーレストラン「Atelier」(アトリエ)のディナーもお勧め。炭火焼きフレンチが自慢で、メインは竹炭でじっくり時間をかけて焼いたおおいた和牛だ。大分の夏の恵みを鮮やかな彩りのコースに仕立てていて心踊る!パンには爽やかな山椒柚子バター、といったセンスにも感心。すべてがこの美しい環境とほどよく調和していて、身も心も満たされた。もちろんワインや日本酒のペアリングもある。

三枚におろしてリエットを挟んだ由布院の鮎、出汁で炊いた蕎麦の実、乳酸発酵させた胡瓜、川に自生するクレソン、日田山椒。鮎が好きな川苔チップスも添えて

宇佐の夏鹿、大分産ルバーブとラズベリージャム。鹿肉ラバーとしては、スパイス風味のハンバーグのようでおいしかった。夏鹿は新芽を食べているため、ヘルシーな肉なのだそう

肉厚で柔らか、旨みの豊かな佐賀関黒アワビと夏野菜に国東バジルを添えて

おおいた和牛フィレ肉の炭火焼きステーキ(60g)に、フォアグラをプラス(+¥3,500)。パンデピス、焼き椎茸が添えられ、フォンドボーソースで。風味豊かでまろやかなステーキだった

(左)アミューズはズワイガニとトマトのジュレのパニプリとスイカのガスパチョ。(右)デザートは大分産の緑茶のムースと青リンゴに、ミントソルベ、ココアのチュイール。コーヒーまたは紅茶付き。「おおいたの四季・海と大地」コースディナー¥21,000(税込・サービス料別)

おおいた和牛。幻の酒米雄町の田植えから関わっているという3月に完成したオリジナルの日本酒も炭火焼きフレンチに合う。日田市で200年以上続く井上酒造とのコラボレーションだ
シーズナルパフェ・マンゴーサマーほかお楽しみはまだある!
お湯のデパート・別府八湯を巡りたい気持ちにも勝る、ホテルの美味ラインナップに居心地の良すぎる客室。竹をふんだんに使ったインテリアも素敵で、どこをとってもフォトジェニックだ。また、宮崎産マンゴーのシーズナルパフェやアフタヌーンティー、レストラン「Elements」の朝食ビュッフェも和洋満載で、絶景と共に味わえる。“日本一”と海外の旅行雑誌で評されるほどのホテルスパ「ハーン ヘリテージ スパ」もマストで予約したい。さらに、この夏はホテル開業7周年を記念して、夜景も美しいプールサイドでのDJイベントがあったり、夏ステイはお楽しみが盛り沢山だ。

この夏デビュー! 完熟の宮崎県産のマンゴーを使ったシーズナルパフェ、マンゴーサマー(¥3,000)。マンゴー好きにはたまらない!!要予約、8月31日まで

朝のビュッフェは、この上ない景色のテラス席で。卵料理はサーモンエッグベネディクトをチョイス。郷土料理とり天をサラダにプラスするのもいい。蜂蜜も杵築産、もちろん温泉卵も蒸し卵もスタンバイ。お米は安心院(あじむ)のブランド米と、ローカルへのこだわりが本気!

部屋は全89室。大分ならではの竹を使った客室のインテリアにもうっとり。扇山と海が見渡せる広いテラスも、滞在中のお気に入りスポットに

(左)スパの美しいエントランス。(右)スパでは、HARNNのオリジナルの香りはもちろん、檜のひょうたんを使ったハンドマッサージの「ひょうたんDストレスマッサージ」も素晴らしい!!

レストラン以外の場所では浴衣で過ごせる。露天風呂からの景色も壮大だ。下駄もオリジナルで、日田杉を使った日田下駄というこだわりよう。絶景のプライベート温泉もあり、予約すれば立ち寄りでも利用もできるそう。泉質は温まり&美肌効果の高いアルカリ性のナトリウムー塩化物泉

こちらも海外の旅行雑誌のベストホテルプールに選ばれたインフィニティプール。20mあるのだそう。別府湾を染める朝日や夕日を望むベストスポットでもある

プールエリアにつながるバーのあるAQUA。7周年を記念したプールサイドでのサマーDJイベントも
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ
住所:大分県別府市大字鉄輪499番地18
TEL. 0977-66-1000
公式サイトはこちら
桂まり
雑誌「SPUR」「eclat」などで、フード&トラベル、インタビュー記事を担当するライター。趣味は世界各国で料理教室に行くこと。温泉保養士。Instagramはこちら
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