RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

気楽に作って、おやつの時間をみんなで楽しむ
「娘たちが小さいころ、土曜日のおやつは手作りにしていました。お誕生会にクラス全員を呼んだこともあります。40人分のケーキは、天板に直接生地を流して焼き、泡立てた生クリームに生や缶詰のフルーツをはさんだだけ。でも、子供たちには大好評でした。その後は、学校帰りにお友だちがどんどん遊びに来るようになって。楽しい思い出です」と有元さん。
ひとり暮らしになり、お菓子作りの道具は人に譲ったり、処分したりした。「専用のケーキ型が手元になくても、おうちにあるものを利用してみて。たとえばステンレスのバットやバット型のざるでも焼けますよ」と言う。
「イタリアの人たちは、泡立て器がなければフォークでシャカシャカとやって、おいしいケーキを焼いてます。要はおいしいものを作ろうという心意気が大切なんですね」。
スポンジケーキのポイントは「充分に泡立てること」と「気泡をつぶさないよう、粉をむらなく混ぜること」。今回は、誰もが好きなカスタードクリームをたっぷりはさんで。もちろん、これに泡立てた生クリームと季節のフルーツを添えるだけでも、とってもおいしい。
「家のおやつは、少し焦げてしまっても、形がいびつでもいいんです。家族や友人とお菓子を囲むお茶の時間は、私の心の栄養になっています。大きなケーキを分かち合う、おやつの時間を分かち合う。自分で作れば、さらに豊かな思い出になるでしょう」
⚫︎カスタードクリームを作る
<材料 作りやすい分量>
薄力粉 60g
コーンスターチ 15g
グラニュー糖 125g
牛乳 2と¼ カップ
卵黄 5個
ラム酒(好みで) 大さじ2
バター 大さじ2
<作り方>

1 ボウル(ステンレス製など直火にかけられるタ イ プ ) に薄力粉、コーンスターチ、グラニュー糖を入れ、泡立て器でよく 混ぜる。

2牛乳を2回くらいに分けて少しずつ加え、泡立て器でよく溶き、ざるで渡す。

3ぬれぶきんをそばに用意し、2を中火にかけ、泡立て器で焦げつかないようにしっかり混ぜる。

4 もったりしてきたら、休まずにかき混ぜ続け、底からぷくっと気泡が出てきたら、ぬれぶきんの上におく。

5 卵黄を1個ずつ加え、その都度しっかりと混ぜる。

6 再び中火にかけて混ぜ続け、気泡がぷくっとなってきたら、火からおろす。

7 熱いうちにバターとラム酒を加え、混ぜ合わせる。ラップを貼りつけるようにかけて、粗熱を取る。このクリームは冷蔵庫で3〜4日保存可能。
⚫︎スポンジケーキを焼く
<材料 21x25x4.3cmの四角ざる1台分>
薄力粉 90g
ベーキングパウダー 少々
卵 3個
グラニュー糖 80~90g
牛乳またはぬるま湯 大さじ1
バター(食塩不使用) 20g

<下準備>
・薄力粉とベーキングパウダーは合わせて2回ふるう。
・バターは湯煎または電子レンジで溶かす。
・牛乳は人肌くらいの温度に温める。
・オーブンを170℃に予熱する。
・ざるにオーブンシートを敷く。
<作り方>

1 ボウルに卵を割り入れ、ハンドミキサーで軽くほぐし、50~60℃の湯煎にかけながらグラニュー糖を2~3回に分けて加え、その都度泡立てる。さわってみて、温まるまで湯煎にかけ、泡立てる。白っぽくもったりとしたら湯煎からはずし、冷めるまでさらに混ぜ、ハンドミキサーを持ち上げても生地がたれなくなるまで泡立てる。牛乳を加えて混ぜる。

2ふるっておいた粉類を4回に分けて加え、その都度ゴムベラで折り込むようにして泡をつぶさないように混ぜる。真ん中をすくったとき、粉が出てこなくなったら次の粉を入れる。

3小さいボウルにバターを入れて溶かし、3を大さじ2~3ほど入れて、泡立て器で混ぜたら、3の上にふりまくようにして加える。折り込むようにしてゴムベラで混ぜる。

4ステンレス製の角ざるに流し入れ、170℃のオーブンで30分ほど焼く。粗熱が取れたらバットから取り出して冷ます。
⚫︎ケーキを仕上げる

生クリーム200ml(材料外)を泡立て、カスタードクリームに混ぜ合わせる。スポンジケーキは厚さ半分に切り、クリームをはさみ、粉糖をかける。

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