BY MASANOBU MATSUMOTO
「フェンディ ルネサンス-アニマ・ムンディ」は、ストリーミング配信によるクラシック音楽の特別演奏会。フェンディの衣装をまとった音楽家たちの演奏をオンラインでムービー鑑賞できる。これはコロナ禍により活動が制限されている世界中のオーケストラや演奏者たちを後押しすることを目的としたプロジェクトだが、演奏の舞台となる壮大なロケーションも見どころ。移動の自粛が余儀なくされているわれわれをちょっとした旅行気分に浸らせてくれる、うれしいプログラムだ。

フェンディとローマにある世界最古の音楽大学のひとつサンタ・チェチーリア国立アカデミアとの共同企画で開催された第一回目の「フェンディ ルネサンス-アニマ・ムンディ」。世界的なバイオリニスト、アンナ・ティフは、かつてナポレオンが所有していたというアントニオ・ストラディヴァリ作「マレシャル・ベルティエ」を使って演奏
すでに公開されている第一弾は、イタリア・ローマが舞台。フェンディの本社であるイタリア文明宮の屋上で、サンタ・チェチーリア国立管弦楽団と世界的なバイオリニストのアンナ・ティフが、ヴィヴァルディ 作曲の『四季』から「夏」を演奏。続く第二弾は、上海の名所スカイラインで。シンガーのカ・ハンら10人の音楽家が、ジョルダーニの『カーロ・ミオ・ベン』やジャコモ・プッチーニとフランコ・アルファーノによる『トゥーランドット』などイタリア・クラシック音楽の名作を披露した。

フェンディと上海保利大劇院のコラボレーションで実現した上海編。シンガーを起用した歌唱スタイルで、演奏とともに日が落ち、徐々に周囲が闇に包まれていくドラマティックな演奏会となった
そして第三弾となる東京編が、9月6日(日)に公開になった。今回は、フェンディと東京藝術大学のコラボレーション企画で、東京藝術大学音楽部の学生でバイオリニストの荒井里桜と、同大学出身のサックスフォーン演奏者の上野耕平が出演。日本人にも馴染み深い、ジョアキーノ・ロッシーニ作曲のオペラ『ウィリアム・テル序曲』より「第4部 スイス軍隊の行進」を演奏する。オーストリアの圧政下にあったスイスが、革命によって再び自由を取り戻す―― その物語のフィナーレを彩る、平和の喜びと希望に満ちた楽曲だ。演奏の舞台は、GINZA SIXと東京渋谷スクランブルスクエアの屋上。軽快にリズムを刻む音楽が、徐々に夕暮れに染まっていく東京の空に響き渡る。
9月6日(日)より配信されている東京編のディザー動画
(左から)バイオリニストの荒井里桜、サックスフォーン演奏者の上野耕平
PHOTOGRAPHS & VIDEO: © FENDI
フェンディの公式サイトではイタリア編、上海編も引き続き公開中だ。なおこのプロジェクトは今後、ソウル、パリ、ロンドン、ニューヨークでも開催予定で、「再生」の意味を込めて、世界をクラシック音楽で繋ぐ。
問い合わせ先
フェンディ ジャパン
TEL. 03(3514)6187
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