日本時間の4月26日(月)朝から開催される第93回アカデミー賞。アジア系監督の作品として注目を集め、すでにアメリカでも高い評価を獲得している2本の映画が相次いで公開。多様性の重要さが求められる中で、さまざまな生き方を模索する人々を丹念に描く珠玉の作品だ

BY REIKO KUBO

  そして現在公開中の『ミナリ』も、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンが脚本賞と監督賞にノミネートされている珠玉作だ。1980年代、農業での成功を夢見て、アーカンソー州の高原に越してくる韓国系移民ジェイコブとその家族の物語。『ウォーキング・デッド』で世界中にファンを獲得したスティーヴン・ユァンが、痩せた土地で家族の絆を試されるジェイコブを繊細に演じ、アジア系アメリカ人として初めて主演男優賞にノミネートされた。

画像: アメリカでの成功を夢見ながらもがき、また立ち上がる家族の姿は、国境や国籍を超えて各国の観客から熱い支持を得ている © 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

アメリカでの成功を夢見ながらもがき、また立ち上がる家族の姿は、国境や国籍を超えて各国の観客から熱い支持を得ている
© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

 さらに韓国から呼び寄せられる毒舌家の祖母役ユン・ヨジョンも助演女優賞候補に輝く快挙。ホン・サンス監督の常連俳優で、『チャンシルさんには福が多いね』等に出演の73歳のベテラン女優は、“ミナリ(韓国語で野菜の「セリ」の意)”のエピソードを通し、祖母から孫へと受け継がれる温もりを刻みつけてみせた。

 コロナ禍でスタジオ系映画の公開延期が相次いだ結果、奇しくも時代に求められるダイバーシティ、そしてインクルージョンを印象づける作品がずらりと並んだ今年のアカデミー賞。その話題の2作品は、アメリカの圧倒的な大自然と孤独に向き合い、気づきを得る物語だけに、ぜひ映画館の大スクリーンに身を投じて味わっていただきたい。

画像: 映画『ミナリ』予告編 配給:ギャガ © 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED. youtu.be

映画『ミナリ』予告編
配給:ギャガ
© 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

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『ミナリ』
TOHOシネマズシャンテほか、全国ロードショー公開中
公式サイト

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