スペイン本土の東、イビサ島の向かいに位置するフォルメンテラ島。天然のビーチ、そして島全体に漂うリラックスした雰囲気が魅力だ

BY KATE MAXWELL, PHOTOGRAPHS BY LUIS DÍAZ DÍAZ, TRANSLATED BY AKANE MOCHIZUKI(RENDEZVOUS)

<EAT>

「カン・カルリトス」
島一番のタパス(小皿料理)を提供する「カン・カルリトス」。ミシュランの星付きレストランを北バルセロナに持つナンドゥ・ジュバニー氏が経営するレストランだ。おすすめは、ポテトが添えられたスクランブルエッグ、イベリコ豚のハム、ポークリブとホタテのパエリアなど。この店があるのは、ラ・サビーナ地区にある小石の多いプライベートビーチだ。そのオープンテラスに広がるテーブル席のあいだを、イチゴとパイナップルが浸かったサングリアのピッチャーを手にウェイターたちが歩き回っている。
cancarlitosformentera.com

画像: (写真左)カン・カルリトスの新鮮なマグロのオリヴィエ・サラダ(手前)とライスに乗せたマグロのタルタル (写真右)島の北端にあるフェレールの岩塩坑

(写真左)カン・カルリトスの新鮮なマグロのオリヴィエ・サラダ(手前)とライスに乗せたマグロのタルタル
(写真右)島の北端にあるフェレールの岩塩坑

「キオスコ 62」
プラヤ・デ・ミグジョルンの浜辺にあるこの小さな店は、おっとりと気だるいフォルメンテラ島の気分を味わえる究極の場所だ。テーブル数は少なく、ステレオからはレゲエミュージックが流れ、ヤシの葉とそよ風になびくカモフラージュネットが日よけがわりになっている。小さなキッチンからサーブされるのは、ハンバーガーや鶏肉の串焼き、そして冷たいビールやパンチの効いたジンとレモンのカクテルなど。この店を訪れる常連客は、美しいグラデーションを見せる海と、そこで遊ぶ裸同然のスイマーたちを眺めて過ごすのがお決まりだ。
※「プラヤ・デ・ミグジョルン」は、「ゲッコ・ホテル&ビーチ・クラブ」の西側にある

画像: 多くの人でにぎわう「キオスコ62」

多くの人でにぎわう「キオスコ62」

「10.7」
プラヤ・デ・ミグジョルンの東端のビーチには、ストライプ柄の傘が並ぶ。その光景を見渡せる高台に作られた白い長方形のビーチバーが、「10.7」だ。イビザ島のような華やかさを感じさせるバーで、値段もやや高め。本格的なスペイン料理とはいえないかもしれないが、セビーチェ(魚のマリネ)は柑橘のすばらしい爽やかさとピリっとした味わいがあり、冷たいロゼワインとの相性も抜群だ。この店で長めのランチを楽しみ、海水浴をしたあとに、またサンセットカクテルを楽しむため戻ってくる客も多い。
10punto7.com

画像: (写真左)「10.7」の、カタロニア地方のロブスター料理の下ごしらえ (写真右)「10.7」の階段

(写真左)「10.7」の、カタロニア地方のロブスター料理の下ごしらえ
(写真右)「10.7」の階段

<SHOPPING>

「バラフィア」
サン・フランチェスク・ザビエルのカジュアルなエリアで12年間営業している「バラフィア」には、バケーションにぴったりなエレガントな服やアクセサリー、家具などが並ぶ。パリのテキスタイルデザイナー、アニー・バルバレーと、同じくフランスから移住してきたパスカル・モレルのふたりは、ヨーロッパ各地の小規模なデザイナーや、ルワンダやバングラディッシュなどのフェアトレード企業からアイテムを買い付けているという。ここでは、コルシカ島のレーベル、マレ・ディ・ラテの刺繍模様が施されたコットンのチュニックのほか、明るい色柄のワユー族のバック、女性や子ども用の水着、それに織物のハマムタオルなどを見つけることができる。
TEL. 011-34-659-397-181

画像: (写真左)装飾されたサーフボード。エル・ピラー・デ・ラ・モーラにて (写真右)フォルメンテラ島のミグジョルンエリアにあるカロ・デ・モルトで日光浴する人々

(写真左)装飾されたサーフボード。エル・ピラー・デ・ラ・モーラにて
(写真右)フォルメンテラ島のミグジョルンエリアにあるカロ・デ・モルトで日光浴する人々

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