大阪を拠点とする「神姫バス」が展開する、ワンランク上のもてなしをテーマとする高級バスツアー「旅学人(たびがくと)」が、関東でもサービスを開始。旅慣れた成熟世代をターゲットとしたこのツアーの一部に同行し、魅力を探った

BY KAORI EZAWA, PHOTOGRAPHS BY SHIGERU OTSUKI

 最終日となった4日目、“学び”をテーマとするこのツアーのメインイベントは、日本を代表するワインメーカー「マンズワイン」小諸ワイナリーの訪問である。代表取締役社長であり醸造責任者の島崎大氏をはじめとする多くのスタッフに迎えられ、仕込みタンクや熟成の樽、ブドウ畑などワイナリー内の各所を見学しながらワイナリーの哲学やワインづくりの実際について学ぶ。

画像: 旅のナビゲーター・柏井 壽氏(左)と、マンズワイン代表取締役社長・島崎 大氏(右)

旅のナビゲーター・柏井 壽氏(左)と、マンズワイン代表取締役社長・島崎 大氏(右)

 マンズワインは1962年の創業。小諸ワイナリーは1973年に設立され、現在は年間約70トンのワインを仕込んでいるが、それはマンズワインの全生産量のわずか1%に過ぎないという。ここでつくられているのは「日本のぶどうで世界に通用するワインを作りたい」と2001年に島崎氏が立ち上げた、プレミアムワインシリーズ「ソラリス」である。国内外で数々の賞を受賞し、世界各国のVIPをもてなしてきたワインだ。降水量が少なく、昼夜の寒暖差が大きいこの地域は、欧州系ぶどうの栽培に最も適しており、栽培から醸造まで厳格に管理してつくられている。

 ワイナリーが誇る美しい日本庭園「万酔園」の奥にある秘密めいた階段を下ると、貴重な古いワインがディスプレイされた地下セラーに至る。さらにその奥に、古城の一室のようなクラシカルなVIPルームがあった。通常は非公開のこの部屋で、島崎氏自らがレクチャーを行い、ツアー客は「ソラリス」を5種類テイスティング。またとない特別な空間で味わう極上のワインに、参加者一同グラスと真剣に向き合い、その優美な味わいに酔いしれていた。

画像: VIPルームの天井の中央には、マンズワインの歴史を物語る、奥信濃古来の善光寺ぶどう(龍眼)をイメージしたシャンデリアが下がる

VIPルームの天井の中央には、マンズワインの歴史を物語る、奥信濃古来の善光寺ぶどう(龍眼)をイメージしたシャンデリアが下がる

画像: テイスティングしたワイン。この日は、20アイテム程あるソラリスのシリーズの中でもトップクラスのものが集められた マンズワイン小諸ワイナリー 住所:長野県小諸市諸375 電話: 0267-22-6341(ショップ直通) mannswines.com

テイスティングしたワイン。この日は、20アイテム程あるソラリスのシリーズの中でもトップクラスのものが集められた

マンズワイン小諸ワイナリー
住所:長野県小諸市諸375
電話: 0267-22-6341(ショップ直通)
mannswines.com

 この「旅学人」が、この春から関東でもサービスを開始。東京発のツアーはまだ始まったばかりだが、今までと同じように顧客のニーズを丹念に汲み取り、時間をかけて丁寧に育て上げていくという。「本物志向」を自任するには、それだけの緻密な努力が必要だということだろう。時間にもお金にもゆとりのある成熟世代にとって、魅力ある旅のプランとなりそうだ。

※「旅学人」のオンライン予約は、一休.comからも可能

問い合わせ先
神姫バス
旅学人ツアー専用ダイヤル
TEL. 03(6268)0800
公式サイト

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