ルイ・ヴィトンの選りすぐりのヘリテージコレクションと最新のクリエーションを組み合わせて見せる『SEE LV』展。20世紀の建築・デザイン界の巨匠ジャン・プルーヴェの仕事、津田青楓を中心にした明治・大正期の独創的な「図案」を紹介する企画展。今週見るべき3つのエキシビションをピックアップ

BY MASANOBU MATSUMOTO

『SEE LV』|東京ミッドタウン 芝生広場

画像: 展示風景 Ⓒ LOUIS VUITTON / DAICI ANO

展示風景
Ⓒ LOUIS VUITTON / DAICI ANO

「ルイ・ヴィトンの160余年におよぶ歴史を巡る旅へ」をテーマに、メゾンのヘリテージコレクションと最新のクリエーションの数々を組み合わせて紹介する巡回展『SEE LV』が、東京に上陸した。

 160余年の歴史――それはラゲージを中心としたバッグの歴史であり、ファッションの歴史、またセレブリティの歴史であり、アートの歴史でもある。そういった厚みのある歴史のハイライトを、会場では体感できるだろう。「スティーマー・バッグ」をはじめ「スピーディ」「ノエ」そして「ツイスト」にいたるルイ・ヴィトンの象徴的なバッグのアーカイブやそれらを再解釈した歴代のアイテム、近年のプレタポルテコレクションのルック、テントになるレインコートなどモビリティ(移動性)の可能性を拡張した革新的なウエア。さらにセレブリティの写真、草間彌生や村上隆らとのコラボレーションアイテム、アーティストのレフィーク・アナドールがAI技術を駆使して描いた若き日の創業者ルイ・ヴィトンのポートレート作品も。モノグラムをモチーフにしたインタラクティブなアートやメゾンの関連書籍を集めたブックコーナーも楽しい。

 期間中、東京ミッドタウン ガレリアB1アトリウムには、厳選されたアイテムを取り扱う限定ギフトショップもオープン。ギフトショップは予約不要。合わせて足を運びたい。

『SEE LV』
会期:~8月21日(日)
会場:東京ミッドタウン 芝生広場
住所:東京都港区赤坂9-7-1
開館時間:11:00~20:00 (最終入場19:30)
会期中無休
入場料:無料
※事前予約制(ルイ・ヴィトン LINE公式アカウントより受付)
電話:0120-00-1854(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
公式サイトはこちら

『ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで』|東京都現代美術館

画像: ジャン・プルーヴェ《組立式ウッドチェアCB 22》1947年 © GALERIE PATRICK SEGUIN © ADAGP, PARIS & JASPAR, TOKYO, 2022 C3892

ジャン・プルーヴェ《組立式ウッドチェアCB 22》1947年
© GALERIE PATRICK SEGUIN © ADAGP, PARIS & JASPAR, TOKYO, 2022 C3892

 20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えた巨匠ジャン・プルーヴェ。7月16日から始まる本展は、プルーヴェが手がけたオリジナルの家具や建築物およそ120点を、図面やスケッチなどの資料とともに展示し、彼の仕事を振り返るものだ。

 プルーヴェは金属工芸家としてキャリアをスタート。1930年代からスチールなどの新たな素材に注目し、家具から建築へと創造の領域を拡げていった。政治・社会への関心も強く、第二次世界大戦中はレジスタンス運動に積極的に参加。またナンシー市長も務め、フランスの戦後復興計画の一環としてプレファブ住宅を複数考案するなど、時代や社会的な要請を的確に捉え、デザインに反映していった。

 会場には《「サントラル」テーブル》や《ライン照明》などの家具、なかでもプルーヴェにとって重要であった椅子のうち《「シテ」チェア》をはじめとした数々のモデルがまとめて並ぶ。解体・移築可能な建築物《「メトロポール」住宅(プロトタイプ)》の実物展示も見どころだ。20世紀という時代に、デザインと生産をトータルに捉え、多くの実験的な試みを実践したプルーヴェ。その構築的な想像力を作品から感じ取りたい。

『ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで』
会期: 7月16日(土)〜10月16日(日)
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜(ただし、7月18日、9月19日、10月10日は開館)、7月19日、9月20日、10月11日
入場料:一般 ¥2,000、大学・専門学校生・65 歳以上 ¥1,300、高校・中学生 ¥800、小学生以下無料
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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『津田青楓 図案と、時代と、』|渋谷区立松濤美術館

画像: 津田青楓『うづら衣』(山田芸艸堂)より 明治36(1903)年、スコット・ジョンソン氏蔵 © RIEKO TAKAHASHI

津田青楓『うづら衣』(山田芸艸堂)より
明治36(1903)年、スコット・ジョンソン氏蔵
© RIEKO TAKAHASHI

 古くから工芸品の下絵として制作されてきた「図案」。だが、明治期、ヨーロッパの美術やデザインが日本で広く知られるようになると、図案そのものを独自の創意をもって考案しようとする者、つまり図案の芸術化を試みようとする者が現れた。そのひとりが、津田青楓(つだせいふう) である。

 津田は明治30年代に京都に誕生。大正時代へ、昭和時代へと目まぐるしく変化する社会の中で、日本画、洋画、工芸、書など幅広い分野で活躍した人物でもある。多くの図案集を出版し、夏目漱石らの本の装幀も手がけた。明治37年には、青楓自身も図案の研究会を結成し、雑誌の刊行も行っていたようだ。自身の図案集『うづら衣』では「自己は自己の図案をつくらねばならん」との言葉を残している。

 本展では、津田の仕事を軸に、明治から大正期の独創的な図案集と図案に関する作品に光をあてる。職人の仕事から美術家の作品へと昇華されて、ビジュアルクリエーションの実験場ともなった図案。まだあまり知られていないその魅力を解剖する。

『津田青楓 図案と、時代と、』
会期:[前期]~7月18日(月・祝)[後期]7月20日(水)~8月14日(日)
※会期中一部展示替えあり
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤2-14-14
開館時間:10:00〜18:00
※入場は閉館時間の30分前まで
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌火曜を休館)、8月12日
料金:一般 ¥800、大学生 ¥640、高校生・60歳以上 ¥400、中・小学生 ¥100
※土・日曜日、祝日・最終週は日時指定予約制。予約はこちらより。
電話:03-3465-9421
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※新型コロナウイルス感染予防に関する来館時の注意、最新情報は各施設の公式サイトを確認ください

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