BY EMI ARITA

COURTESY OF POLA
洗練されたパッケージを迎え入れたときの高揚感、毎日手に取るたびに感じるときめき。1985年に誕生したポーラの最高峰ブランド「B.A」は、化粧品として肌を美しくする機能のみならず、一人ひとりの感性を刺激し、美意識を呼び覚ますようなパッケージデザインで、「人が本来持つ可能性を最大限に引き出すことで生まれる真の美しさがある」というブランドの思想を形にしてきた。
そんな「B.A」の真摯なものづくりに共鳴したのが、革新的なバレエ公演プロジェクト「BALLET TheNewClassic(以下:BTNC)」だ。8月5日よりスタートした企画展「生命のかたち」では、B.AとBTNCが互いの感性や創造の軌跡を重ね合わせながら、それぞれが追求する「生命美」を、写真・映像・空間を通して描き出す。

BTNCのクリエイターである写真家の井上ユミコ氏(左)とバレエダンサーの堀内將平氏(右)
COURTESY OF POLA
BTNCは、バレエの伝統と現代のクリエイティブを掛け合わせたプロジェクトで、2020年に写真家・井上ユミコ氏とバレエダンサー・堀内將平氏によって始動。“ニュークラシック=新しい定番”をテーマに、国内外で活躍するダンサーと、ファッション・音楽・美術などのジャンルを超えたアーティストが集結し、それぞれの感性や創造性によって、舞台芸術の新たな可能性を探る公演を手掛けてきた。
先日終演した2026年の公演「POLA presents BALLET TheNewClassic 2026」ではポーラがメインスポンサーを担当。ファッショナブルな衣装を身に纏ったダンサーたちは、光と影を巧みに操る照明演出のなか、躍動感あふれる音楽にあわせて生き生きと踊る。ひとときも目が離せない圧巻の舞台に、SNSでも大反響を巻き起こした。

©︎BALLET TheNewClassic
衣装はチュチュに白いタイツ、振り付けは手足の先に至るまで“美しい”とされるベストポジションが決められているのがクラシックバレエの世界。けれども人は、その決まった「型」を超えていけるのではないか。超えることができたとき、もっと新しい世界が広がるのではないか。それがBTNCが目指す領域であり、ポーラ「B.A」の「人の可能性を信じる・広げる」という思想とも通じ合うものがあると堀内氏は話す。
「BTNCの公演では、一人ひとりがバレエにおける美しいとされる“正解”を超えて、自分らしく舞台に立つこと目指しています。美容においても、若い頃の方が美しい、など通念や固定観念のようなものがあると思いますが、一人ひとりがその時々の年齢で、その瞬間に自分が持っているものを最大限に引き出すことができてこそ、いちばん美しく輝けると思うんです」(堀内氏)

©︎BALLET TheNewClassic
今回の企画展のメイン展示では、B.AとBTNC、両者の共通のテーマを、井上氏が撮り下ろした写真作品で表現している。被写体となっているのは、バレエダンサーと、波打つような流線型のフォルムが特徴の、「B.A」第7世代のパッケージデザインのモックアップだ。
「モックアップをはじめて見たとき、まるで生命体のようだと感じました。無機質なもののはずなのに、なぜか人のようにも見えて。今回の企画展では、堀内さんのアイデアもあり、『ダンサーにモックアップになってもらう』という作品を撮ることにしました」と井上氏。鍛えぬかれた美しい身体のバレエダンサーは、モックアップの造形を彷彿とさせるさまざまなポージングをとっている。頭が見えないもの、極限まで身体をくねらせたものなど、人の身体はこんな形にもなれるのかという驚きに満ちた作品が並ぶ。

COURTESY OF POLA
井上氏は、モックアップを通してポーラのものづくりへの情熱も、ひしひしと伝わってきたと話す。「BTNCの公演もそうですが、形になったものは氷山の一角。海の中にふだんは見えない大きな氷山の塊があるように、形になったものの背景には、多くの人が長い時間をかけ、何度も試作を繰り返してきた創造の軌跡があります。このモックアップを見たとき、これは『人の可能性を信じる』というポーラの思想と多くの人の創造の軌跡が詰まった結晶だと、とても感動しました。それで当初は、ダンサーだけを撮影する予定だったのですが、モックアップも一緒に撮影しました」(井上氏)

2025年に発売され、これまでとは一線を画すパッケージデザインが話題を呼んだ「B.A」第7世代
COURTESY OF POLA
「B.A」の歴代パッケージは、ブランドの提唱する「生命美」をテーマにデザインされてきたが、第7世代は「生命美の原点に立ち返り、『人』を表現することに挑戦しています」と話すのは、ポーラ ブランドデザイン部の江藤晴代氏。
「人の造形は、美しいと感じる瞬間もあれば、そう見えないこともあり、さまざまな可能性を秘めていると同時に不完全であると感じました。この不完全=不定形を形にするために、何度もドローイングし、試行錯誤を重ねてきました。今回の企画展では、BTNCのお二人が、ポーラのこの愚直なものづくりの姿勢やブランドの思いを、バレエダンサーとモックアップのコラボレーションで表現してくれました。化粧品のパッケージは、基本的には消費財として使い終わったら捨ててしまうものですが、今回の企画展を通して、このパッケージデザインが、心の片隅に残るような存在となり、その感覚が美意識や感覚の変化、新しい気づきにつながっていくことを願っています」(江藤氏)。

写真の前には、「B.A」第7世代のモックアップや、パッケージも展示されている
COURTESY OF POLA
会場の壁一面には、井上氏が撮り下ろした、ダンサーとモックアップの写真が並べられており、眺めているうちに、どちらが人か、どちらがモックアップか、わからなくなってくる。この不思議な感覚も、ぜひ楽しんでみてほしいと話すのは、ポーラ 取締役執行役員の御後章氏。「ポーラは化粧品で肌を美しくするだけでなく、新しい驚きや発見を通して、人生の豊かさを感じてもらい、美意識を拡張するような空間体験やアートをはじめとする文化的なアプローチを提供してきました。今回は、バレエダンサーとモックアップという思いもよらないコラボレーションによって、互いが独特の存在感を放ち、あっと驚くようなポジティブな化学反応を起こしていると思います。有機的な人と、無機物であるモックアップが交錯する違和感や、第7世代のパッケージデザインに込めた『人そのものの生命美』を感じてみてください」(御後氏)。
会場ではほかにも、B.AとBTNC、それぞれの歩みや創造に向き合う姿勢を語ったインタビュー映像の放映や、実際に「B.A ローション」に触れる体験も用意されている。開催は9月13日(日)まで。B.Aの思想やブランドの目指す生命美を展示とともに体感してみてほしい。
「生命のかたち」
会期:開催中〜9月13日(日)
時間:10:00〜19:00
会場:ポーラ ギンザ 1階
住所:東京都中央区銀座1-7-7
問い合わせ
ポーラお客さま相談室
TEL. 0120-117111
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