植物由来のスキンケアブランド「レッドフラワー」の創設者ヤエル・アルカレーは年に一度、マサチューセッツ州の南岸に向かう。そこで彼女が手を泥だらけにしながら探すのは、新たなスキンケアの素材となる薬効の高い植物だ

BY KARI MOLVAR, PHOTOGRAPHS BY GABRIELA HERMAN, TRANSLATED BY FUJIKO OKAMOTO

 ウェリントン・ブーツを履き、刈り取った植物を山ほど抱えて森の中に立っている女性は、「レッドフラワー」の創設者ヤエル・アルカレーだ。彼女のそばでは、リードから解き放たれた救助犬の愛犬ソルティーがしきりに土の匂いを嗅ぎまわっている。アルカレーとソルティーは、拠点とするニューヨーク市を離れてニューイングランド地方のマサチューセッツ州南岸にあるバザーズ湾近郊にやってきた。彼らが今いるのは、野生のローズヒップやラズベリー、ハイビスカスが辺り一面に自生する原野だ。夏も終わろうとしているこの時期にアルカレーが朝から探し回っているのは、自身のホリスティック・ビューティブランド「レッドフラワー」の製品の原料となる植物だった。

画像: マサチューセッツ州バザーズ湾近郊の原野でスキンケア製品の原料となる植物を探す、ホリスティック・ビューティブランド「レッドフラワー」(本社:ニューヨーク市)の創設者、ヤエル・アルカレー

マサチューセッツ州バザーズ湾近郊の原野でスキンケア製品の原料となる植物を探す、ホリスティック・ビューティブランド「レッドフラワー」(本社:ニューヨーク市)の創設者、ヤエル・アルカレー

 草木が生い茂るこの原野は、アルカレーが育ったニューベッドフォードの町からさほど遠くないところにある。かつて捕鯨船の母港として栄えたニューベッドフォードには、捕鯨産業を育んだ地域の意地と誇りが引き継がれ、海岸線に点在する灯台は当時の繁栄を物語っている。アルカレー一家は1965年にイスラエルから米国に移住してきた。ブルガリア出身の父は呼吸器内科の医師。アルゼンチン出身の薬剤師の母は庭から植物の根や茎、葉を取ってきては天然の生薬づくりに明け暮れていた。「私には植物から薬を作っていた薬剤師の母と医師として医療に従事した父の血が流れている」というアルカレーは、1999年に薬効の高い植物由来のスキンケアブランド「レッドフラワー」を立ち上げ、植物と医療に対する両親の情熱を受け継ぐことになった。

 レッドフラワーが最初に手がけたのは健康維持に役立つお茶とキャンドル。トップに花びらのポプリをあしらった「ペタルトップ キャンドル」はコットン製の芯を使い、シンプルな容器に入っている。次に手がけたのは、遠く離れた国々からインスピレーションを得たスキンケア製品。血行促進効果のある「オハナ ジンジャーグラス バンブー スクラブ」は、日本の伝統的な温泉の沈殿物であるペースト状の「湯の花」に現代的なテイストを加えている。また、北極圏に生息するクラウドベリーを使った「アークティックベリー クラウド ミルク クリーム」は蒸気をたっぷり浴びたように、肌にほのかな“潤いと明るさ”を与える。

画像: ホリスティック・ビューティブランド「レッドフラワー」の創設者ヤエル・アルカレーは、毎年夏になると故郷のマサチューセッツ州南部に戻り、抽出蒸留や実験に使う植物(ハイビスカス、ミント、ラズベリー、ローズヒップ)を収穫する。写真は摘みたての野生のフロリバンダローズとハマナス

ホリスティック・ビューティブランド「レッドフラワー」の創設者ヤエル・アルカレーは、毎年夏になると故郷のマサチューセッツ州南部に戻り、抽出蒸留や実験に使う植物(ハイビスカス、ミント、ラズベリー、ローズヒップ)を収穫する。写真は摘みたての野生のフロリバンダローズとハマナス

 レッドフラワーの最新コレクション「The 10,000」は、アルカレーが初めて手がけたフェイシャルケアラインだ。7年の製作期間を経て2017年9月に発売した。「伝統的なフェイシャルケアが蓄積してきた知識と経験をベースに、植物成分を高濃度に配合することで、より高い効果を発揮する製品を作りたかった」とアルカレーは言う。「The 10,000」コレクションにはブライトニング効果のある「ローズウォーター ポリッシュ」、引き締め効果のあるクランベリーオイルを配合した「アイクリーム」、コラーゲン入りの「フェイスセラム(美容液)」、ビートルートを配合した「リップバーム」などのアイテムが揃っている。各製品のフォーミュラに配合された植物成分はわずか7品種だが、栄養価が非常に高く、抗酸化物質から脂肪酸に至るまで、なんと一万種類を超える栄養素が含まれているという。

 

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