BY VANESSA FRIEDMAN, PHOTOGRAPHS BY DMITRY KOSTYUKOV, TRANSLATED BY G. KAZUO PEÑA(RENDEZVOUS)
3人が知り合ったのは、昨年、ローマ歌劇場で上演されたオペラ『椿姫』のとき(コッポラは演出を、ガラヴァーニは衣装を担当)。その制作中、コッポラは、ふと「ウィドヴィル城の庭園を見てみたい」とガラヴァーニに話した。城には、ライラックに囲まれた小さな池を含む12の庭園がある。ガラヴァーニが「来るなら、バラの花が満開になる頃がいい」と勧めると、コッポラも「ちょうど7月にパリにいる予定なの」(ちなみに彼女の夫は、フランス人のミュージシャンであるトーマス・マーズ。彼らはパリ市内にも住居を構えている)。そんな会話から、今回のプランが生まれた。だから当初は “goujonnette de volaille, sucrine, tomate cerise”(鶏胸肉のフィレ、ベビー・レタス、チェリー・トマト)という軽いメニューのランチのつもりだったが、53人ものゲストを招いた大きなランチパーティになってしまった。
実際にガラヴァーニ本人は、コッポラとの友情を「美しい関係性」と言っており、彼はカジュアルに祝いたいと思っていた。あくまでも“相対的なカジュアル”ではあるが。

ガラヴァーニとデザイナーのサイモン・ポート・ジャックムス(左)
招待されたのは、コッポラの両親であるフランシス・フォード・コッポラとエレノア・コッポラ、そしてエレノアと一緒にバカンスでヨーロッパに来ていたニューヨークの友人たち。ほかに、ファッション関係者数人、女優のブリー・ラーソンと彼女の婚約者であるミュージシャンのアレックス・グリーンウォルド、インテリア・デザイナーのジャックス・グレンジ、女優のマリサ・ベレンスンなども姿を見せた。

左から、女優のマリサ・ベレンスン、コッポラ、デザイナーのサイモン・ポート・ジャックムスとガラヴァーニ

オリヴィア・パレルモ

ティナ・チャイ

ナタリア・ヴォディアノヴァ