BY MALINA JOSEPH GILCHRIST, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI
1.知る人ぞ知る展示会に隠れたヒットが
業界人の間で評価の高いデザイナー、マルコ・ザニーニが帰ってきた。ロシャスの元デザイナーであり、その後スキャパレリのオートクチュール・コレクションも手掛けた彼が、イタリアのシューズブランド「サントーニ」とのミニ・コレクションを発表。「サントーニ エディテッド バイ マルコ ザニーニ」と銘打たれたこのラインは、シックなアウターウェア、カラフルなニット、そしてエレガントな靴で構成された完璧なコレクションだ。とかく「多ければ多いほど良い」という傾向に陥りがちなこの業界だから、こういった本当に素敵な服だけが厳選された展示会はいい気分転換になる。
2.ヘッド・アイテム大豊作
ミラノといえば、言及すべきはクラフツマンシップ。だけど今シーズンに限って言えば、「ミラノといえば素敵なハット」かもしれない。プラダの、頭を包み込むフワフワしたヘッドアクセサリー。グッチの巨大ストローハット。同ショーにはクリスタルのついたメッシュのボディストッキングで頭部全体を覆ったモデルもいた。エミリオ プッチの広いつばにフリンジのあしらわれた帽子は、モデルの顔を隠す大きなランプシェードのようだった。