名品の“最初と最新”ーー
ルイ・ヴィトンの
トランク「コトヴィル」

First of Its Kind, Last of Its Kind(For Now) Vol.6 ー Louis Vuitton’s Cotteville Suitcase
時代を超えて人々を魅了する名品たち。第6回は、英国のマーガレット王女も愛用したルイ・ヴィトンの小型スーツケース「コルテ」と、ミラー・モノグラム・キャンバスを使用した新作「コトヴィル 40」

BY NANCY HASS, STILL LIFE BY FLORENT TANET, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI

“マルティエ”(トランク製造兼荷造り職人)としてナポレオン三世の皇后の荷造りを担い、キャリアをスタートさせたルイ・ヴィトン。彼がパリに自らの名を冠した会社を設立した19世紀半ば、旅行というものは、時間も労力もかかる特別なものだった。数カ月分の日用品を収納できる大きさと、長い船旅や過酷な汽車の旅に耐えうるだけの堅牢さが求められ、ルイ・ヴィトンが作るトランクはそれらをかなえるものだった。

画像: 1938年製のルイ・ヴィトンの小型スーツケース「コルテ」。英国のマーガレット王女が、幼い頃に人形を持ち運ぶのに使っていたとされている © LOUIS VUITTON MALLETIER, PHOTO BY PATRICK GRIES

1938年製のルイ・ヴィトンの小型スーツケース「コルテ」。英国のマーガレット王女が、幼い頃に人形を持ち運ぶのに使っていたとされている
© LOUIS VUITTON MALLETIER, PHOTO BY PATRICK GRIES

 しかし、二度の世界大戦の間に、自動車や民間旅客機の利用が激増し、旅行はずっと気軽で簡便なものになった。それとともにルイ・ヴィトン社の旅行カバンも変化していった。1950年代、同社は大きさの異なる3タイプのボックス型スーツケースを展開し始める。「アルゼール」「ビステン」、そして「コルテ」だ。どれもポプラ材の木枠でできていて、シグネチャーのモノグラム・キャンバスで覆われている。「コルテ」は、60年代後半からは「コトヴィル」の名称で知られるようになった。ルイ・ヴィトンのハードタイプの衣装ケースとしてはもっとも小さく(幅はわずか約40㎝)、ほかのトランク同様におなじみのS字型ロックにレザーのトリミング、真鍮の金具があしらわれた「コトヴィル」は、いつの時代も贅沢な旅の代名詞である。

画像: 「コルテ」を踏襲したトランクの最新バージョン。素材はシルバーカラーのミラー・モノグラム・キャンバス。「コトヴィル 40」<H33×W40×D15cm>(参考商品)

「コルテ」を踏襲したトランクの最新バージョン。素材はシルバーカラーのミラー・モノグラム・キャンバス。「コトヴィル 40」<H33×W40×D15cm>(参考商品)

 今シーズン、ルイ・ヴィトンのメンズウェア部門のアーティスティック・ディレクターであるヴァージル・アブローは、ミラー・モノグラム・キャンバスを使用した「コトヴィル 40」を製作した。銀色のメタルでトリミングされ、本体とコントラストをなす淡色のレザーハンドルがあしらわれている。多くの人が旅を渇望している今、その気持ちを反映したこのコンパクトなスーツケースは、まさに時代にふさわしいアイテムだと言えるだろう。希望と輝きにあふれ、過去への敬慕も感じられるのだから。

問い合わせ先
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
フリーダイヤル:0120-00-1854
公式サイト

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