美味を訪ねて日々、東奔西走するタベアルキスト、マッキー牧元がいま注目するのは「東京の東」である。信頼の老舗に加えて、新店も続々。流行と一線を画す"己の味"を磨く職人たちが、今宵も腕を鳴らして待っている

BY MACKEY MAKIMOTO, PHOTOGRAPHS BY MASAHIRO GODA

画像: オーナー兼ソムリエの藤岡広幸さんが、仕入れ先との関係をコツコツと築いて入手可能となった極上新鮮なモツをていねいに下ごしらえ。火加減も絶妙、バラエティ豊かな品々は内臓料理のおいしさを知らしめてくれる

オーナー兼ソムリエの藤岡広幸さんが、仕入れ先との関係をコツコツと築いて入手可能となった極上新鮮なモツをていねいに下ごしらえ。火加減も絶妙、バラエティ豊かな品々は内臓料理のおいしさを知らしめてくれる

 同じ肉料理でもお次は、内臓料理だ。「ノード・ロッソ」は、都内では珍しく、豚の内臓料理を中心に置いたイタリアンである。店主の藤岡さんは、新鮮で良質な内臓を入手するルートを開拓し、多彩な料理を考案して、内臓料理の匠となった。ほかでは味わうことのできない料理は、モツマニアでなくともコーフンを呼ぶ。「コブクロと赤玉ねぎのカチョ・エ・ペペ」は、チーズのコクと塩気がコブクロの食感とうれしそうに踊り、「豚足と山椒のバルサミコ煮込み」は、コラーゲンのとろんとした甘みがバルサミコとからみ合って、舌を誘惑する。

画像: コブクロと赤玉ねぎのカチョ・エ・ペペ」¥720

コブクロと赤玉ねぎのカチョ・エ・ペペ」¥720

画像: 「豚足と山椒のバルサミコ 煮込み ジャンボピーマンのグリル添え」¥1,180は、とろりとした豚足と肉厚ピーマンの相性もいい

「豚足と山椒のバルサミコ 煮込み ジャンボピーマンのグリル添え」¥1,180は、とろりとした豚足と肉厚ピーマンの相性もいい

 極めつけは、「内臓のグリルミスト」だろう。肉にグッと歯が入って肉汁があふれ出すハラミやサガリ。コリコリと軽快な食感で弾むハツモト。ほのかな甘みが魅力的なノドブエ。うま味の濃い喉軟骨や、サクッとした歯ごたえからミルキーな香りが口いっぱいに広がるオッパイなど、10種類の豚の部位が迫ってくる。白と赤のワインを同時に頼み、この部位なら白、こっちは赤だなと楽しんでも面白いだろう。

画像: タンモト、サガリなど日替わりで10種前後を堪能できる「内臓のグリルミスト」¥2,580

タンモト、サガリなど日替わりで10種前後を堪能できる「内臓のグリルミスト」¥2,580

ノード・ロッソ
住所:東京都中央区新富1-6-5-107
TEL.03(5542)0504
営業時間:ランチ/月〜金曜11:30〜14:00(LO 13:30)
ディナー/18:00〜23:30(LO 22:30)、〜23:00(土曜/LO 22:00)
定休日:日曜、ほか不定休あり
ワインの肴、パスタなどアラカルト中心。
おまかせコース8品¥5,000(2名〜)は前日までの要予約。

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