さまざまな分野で活躍する“おやじ”たち。彼らがひと息つき、渋い顔を思わずほころばせる……そんな「おやつ」とはどんなもの? 偏愛する“ごほうびおやつ”と“ふだんのおやつ”からうかがい知る、男たちのおやつ事情と知られざるB面をお届け。連載第1回はモデルのリヒトさん

BY YUKINO HIROSAWA, PHOTOGRAPHS BY TAKASHI EHARA

 現在は、家族とともに米国・ポートランドに拠点を置き、月に約半分を東京で過ごすモデルのリヒトさん。じつは生まれも育ちも生粋の下町っ子だ。

「子どもの頃、明治生まれのおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に暮らしていたからかな。おやつといえば、駄菓子はもちろん、芋けんぴにかりんとうに大学芋。あとは近所の和菓子屋さんのおまんじゅうやお団子、そこで売っているかんぴょう巻きまで。小さい頃から、“おやつの範ちゅうを超えたおやつ”が身の回りに山のようにありました。そのせいか、僕にとっておやつは主食と同じレベルで大切なもの。朝食にショートケーキも大歓迎なほど好きだけど、代謝が落ちて太りやすくなる年齢だし、仕事柄なかなか太れない。だから、一食の代わりに甘いものをいただくことも多いですね」

画像: ラ・メゾン・デュ・ショコラ「タマナコ」<16粒入り>¥5,500 ラ・メゾン・デュ・ショコラ 丸の内店 TEL. 03(3201)6006 公式サイト

ラ・メゾン・デュ・ショコラ「タマナコ」<16粒入り>¥5,500
ラ・メゾン・デュ・ショコラ 丸の内店
TEL. 03(3201)6006
公式サイト

 なかでもチョコレートには目がないそう。幼少期は、セロファンに包まれたキューブ状の「アルファベットチョコレート」と「霧の浮舟」のファン。大人になった今もチョコレート熱は冷めやらず、自分へのごほうびとして購入するのは、チョコレート愛好家が最終的にたどり着くといわれるショコラブランド、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」だ。

「早朝から深夜までの撮影が4~5日続き、明日の撮影は午後からだからちょっと夜ふかししてもいい――そんな日は、表参道あたりでロケバスを降りようものなら、迷わずショップへ飛び込みます。ラ・メゾン・デュ・ショコラの『タマナコ』は、ベネズエラ産、マダガスカル産、ブラジル産、ドミニカ共和国産のカカオの食べ比べができる、ガナッシュチョコレート。ひとまず儀式的に目をつぶって“ほうほう、ベネズエラ産はこんな感じか”と香りを楽しみ、口の中に広がる甘さとともにやってくる酸味や苦味、余韻を、一粒ずつ隅から隅まで……。存分に味わい尽くすうち、結局どれもおいしいなと思い、完食する頃には多幸感で満たされるという(笑)」

 

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