京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!と、長きにわたり業界の人々がブ厚い信頼を寄せる、アマジュンこと天野準子さん。今昔とりまぜ、京都ならではの絶品満腹口福アドレスを教えてもらいます。第43回は、「洋食とワイン Ao」をご案内します。

TEXT&PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

 老いも若きも、旅行者も、地元人も、みんな大好きな洋食を紹介。第2弾はイタリア料理店が手がける「洋食とワイン Ao」へ。

烏丸御池「洋食とワイン Ao」

画像: 「北海道生雲丹をのせた黒いオムライス・雲丹の濃厚リゾット」¥3,520

「北海道生雲丹をのせた黒いオムライス・雲丹の濃厚リゾット」¥3,520

 京都のイタリア料理店「Lino」の新展開として昨年5月にオープンした「洋食とワイン Ao」。
「家庭でもおなじみの洋食に挑戦したくて。料理人が厳選素材を使って作ったらこんなにも違うのかってところを味わってください」と、オーナー・岩井永吉さん。
 イタリアのソーセージ・サルシッチャを使ったナポリタンやフォアグラのソテーをのせたハンバーグなど、イタリア料理やフレンチの食材や技法を用いた変化球洋食も勢揃い。
「北海道産生雲丹をのせた黒いオムライス・雲丹の濃厚リゾット」は、ビジュアルからインパクト大。イカスミでコクを出したふわとろのオムレツと雲丹入りのトマトクリームリゾットはそれぞれで食べても一緒に食べてもおいしく、さらに生雲丹をトッピングし、パルミジャーノレッジャーノを添え、濃厚な旨みが押し寄せる。

 昔ながらの町の洋食店の中には、シェアをせず、一人でひと皿をいただくスタイルの店も多いが、こちらは、店名に”洋食とワイン”とあるように、お酒を飲むながら、みんなでアラカルトを分け合いながら楽しむことも。人数に合わせて量の調整や、希望があれえば取り分けてサーブもしてもらえる。

画像: ガリ(生姜の甘酢漬け)とジャガイモと合わせた、マヨネーズを控えめのさっぱりとしたポテサラに、燻製した鯖を重ねた「新生姜のポテトサラダ 鯖の燻製ミルフィーユ」¥1,200

ガリ(生姜の甘酢漬け)とジャガイモと合わせた、マヨネーズを控えめのさっぱりとしたポテサラに、燻製した鯖を重ねた「新生姜のポテトサラダ 鯖の燻製ミルフィーユ」¥1,200

「新生姜のポテトサラダ 鯖の燻製ミルフィーユ」や「魚介のカルピオーネ(イタリア風南蛮漬け)サラダ仕立て」など、一手間、二手間かけた前菜も充実していて、メインにたどり着く前に、ついついワインの杯が進んでしまう。

画像: 本日のスープ、前菜三種盛り合わせ、パンまたはライス、本日のデザート、食後のドリンク付き、メインを選べるランチコース¥3,200。写真の「アオの大人のランチプレート」を選んだ場合はプラス¥300

本日のスープ、前菜三種盛り合わせ、パンまたはライス、本日のデザート、食後のドリンク付き、メインを選べるランチコース¥3,200。写真の「アオの大人のランチプレート」を選んだ場合はプラス¥300

 週末と祝日はランチ営業も行っていて、ランチコースもあり。メインは3種類から選べ、黒毛和牛100%ハンバーグと天使の海老フライ1尾と雲丹クリームコロッケを盛り合わせた「アオの大人のランチプレート」が一番人気だそう。マルサラ酒で甘みとコクを出したデミグラスソースは、黒毛和牛100%ハンバーグにかけるだけでなく、ハンバーグ種にも混ぜ込むことで、食感を柔らかく、旨みを閉じ込めたり。海老フライに添えたタルタルソースは西京味噌やセミドライトマトを混ぜて深みをプラスしたり。クリームコロッケはベシャメルソースに雲丹を混ぜ、ワインに合うリッチな味に仕上げたり。王道洋食メニューにも隠れた技を効かせ、高まるスペシャル感。老舗洋食店とはひと味違う楽しみ方ができる大人の洋食店だ。

画像: 左から、イタリア料理店で修行を積んだシェフ、畠山大輝さんとオーナー岩井永吉さん

左から、イタリア料理店で修行を積んだシェフ、畠山大輝さんとオーナー岩井永吉さん

画像: オープンキッチンのカウンター席のほか奥にはテーブル席もあり

オープンキッチンのカウンター席のほか奥にはテーブル席もあり

画像: 地下鉄烏丸御池駅から徒歩2分、または阪急烏丸駅から徒歩8分。街中にあり、アクセスも良し

地下鉄烏丸御池駅から徒歩2分、または阪急烏丸駅から徒歩8分。街中にあり、アクセスも良し

烏丸御池「洋食とワイン Ao」
住所:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町73
営業時間:12:00~13:30LO(土日祝のみ)、17:30~21:00LO
定休日:火曜、水曜不定休
TEL. 075-253-6089
公式インスタグラムはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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