RECIPE BY KEIKO NAGAE, PHOTOGRAPHS BY MANA LAURENT, TEXT BY MIKA KITAMURA
「モクテル」という言葉をご存知?ノンアルコールのカクテルのことで、「似せた、模倣した」という意味の「mock」と「cocktail(カクテル)」を合わせてつくられた造語。イギリスで生まれた言葉だが、今やさまざまな国でこの言葉が親しまれている。
「レストランでも最近、モクテルをリクエストされる方が増えてきました」と長江さん。今回は、すだちを絞り入れてキリッとした味わいとなった『ブルー』、ミックスハーブを潰して爽やかな風味を抽出した『ハーブフレッシュ』の2種類を紹介してくれた。
「甘みを加えずスッキリした味わいは、食前の一杯にふさわしいし、食事中に料理と合わせてもよいでしょう。色合いも、夏を感じる透明感あるブルーとグリーンです。目でも楽しんでくださいね」
「ブルー」はすだちの代わりに、かぼすや柚子など好みの柑橘でも。「ハーブフレッシュ」は、ミントだけでもよいし、好みのハーブを組み合わせてもいい。ただ、ローズマリーなど、個性の強いものは少なめに。
「ハーブは麺棒などで潰すと風味がしっかり抽出されます。トントンと叩くように潰しましょう。力加減で香りの出方が違ってきます。潰したあと、スプーンでしっかり押さえてハーブ液を抽出しましょう。いっぱいに広がるハーブの香りで、リフレッシュしてください」。
「ブルー」の作り方
■材料(1杯分)
ブルーキュラソー
すだち
炭酸水
氷
■作り方
1 グラスにブルーキュラソーを入れる。すだちを絞って果汁をこす。キュラソーの上に注ぐ。
2 グラスに氷をたっぷり詰め、炭酸水を静かに注ぐ。すだちのスライスをそっと入れる。
「ハーブフレッシュ」の作り方
■材料(1杯分)
バジルの葉 5枚
タイム 1〜2本
ミントの葉 2〜3枚
トニックウォーター
ライム(スライス)
氷
■作り方
1 小さなボウルにバジル、タイム、ミントの葉を入れ、少量のトニックウォーターを注ぎ、めん棒などで潰す。めん棒がハーブ色に染まってしまうのでラップフィルムを巻いてするとよい。
2 茶漉しで濾し、グラスに入れる。
3 氷をグラスいっぱいに入れ、トニックウォーターを静かに注ぐ。ライムのスライス、ハーブを飾る。
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