RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

素材それぞれの下ごしらえを丁寧に
前回のVol.23、前々回のVol.22と、手づくりマヨネーズのおいしさをお伝えした。3回目はにんにく入りのマヨネーズをご紹介。
「にんにくがなめらかになるまでよく撹拌するのがポイントです。ポテトサラダに、にんにくマヨネーズの組み合わせがお気に入り」と有元さん。「にんにくを加えたら、塩と酸味を効かせましょう。黒こしょうもたっぷりと。にんにくのパワフルな風味に合います」。
ポテトサラダは、それぞれの素材の下ごしらえをきちんとして、あとはマヨネーズと和えるだけ。「じゃがいもは蒸して皮をむき、手でざっくり割って。味がしっかり染みこみます。熱いうちにお酢と塩を和えるのがコツ。きゅうりと玉ねぎは存在感を際立たせたいので、大きめに切り、強めに塩をします。サッと水洗いして水気を絞って和えて味見をして調えて」。
にんにくの代わりにマスタードを加えても、もしくはにんにく+マスタードでもよい。
<材料(作りやすい分量)>
●マヨネーズ
卵 1個
好みの油 180〜200ml
好みの酢 大さじ1〜3
塩 小さじ1
黒胡椒 適量
にんにく 2片
●ポテトときゅうりのサラダ
じゃがいも 中4個
きゅうり 2本
玉ねぎ 中1個
にんにくマヨネーズ 1/2カップ〜
塩 適量
<作り方>

1 ミキサーに卵、塩、黒胡椒、薄皮をむいたにんにくを加える。

2 全体が混ざるようによく撹拌する。

3 投入口から油を少しずつ注ぎ入れながら撹拌する。刃が回らないほどマヨネーズがもったりしたら出来上がり。消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で約10日間保存可能。ミキサーがない場合は、泡立て器で作ってもよい。

4 じゃがいもは皮ごとやわらかくなるまで20〜30分蒸す(串を刺して、スッと通ったらOK)。皮をむき、手でちぎるようにしてひと口大にし、酢と塩で和えておく。きゅうりは1cm厚さに小口切り、玉ねぎは1cm幅のくし切りにし、しっかりめに塩をしてしばらくおく。塩漬けのケイパーは水に浸け、塩を抜く。

5 きゅうりと玉ねぎはサッと水洗いし、水気をよく絞る。ケイパーはざるにあげる。ボウルに4のじゃがいも、きゅうり、玉ねぎ、ケイパーを入れ、マヨネーズを加えて混ぜ合わせ、器に盛る。

有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら
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