京都⽣まれ、京都育ちの⾷いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この⼈に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準⼦の絶品満腹⼝福アドレス。今⽉は2026年1月にオープンしたばかりの最新ディナーを紹介。第2弾は「Droit(ドロワ)」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

百万遍「Droit」

画像: 7つの柑橘が香る、シャンパーニュのソースでいただくオマール料理「オマールアラプランチャ セッタグリューム」

7つの柑橘が香る、シャンパーニュのソースでいただくオマール料理「オマールアラプランチャ セッタグリューム」

 京都御所東にあった「Droit(ドロワ)」が2026年1月30日、関西日仏学館に移転オープンした。
 関西日仏学館は、日仏の芸術・文化の交流場であり、同じ敷地内に京都フランス総領事館も在している。「Droit」は7年連続ミシュラン1つ星を獲得していて、全世界にあるフランス政府公式文化機関のなかでもミシュラン星付きレストランが構えている施設はほかにないという。

画像: 庭では不定期でマルシェも開催される日仏の交流の場、関西日仏学館

庭では不定期でマルシェも開催される日仏の交流の場、関西日仏学館

「関西日仏学館にレストランを構えるなんて恐れ多くて、最初は悩みましたが、フランスの料理や文化のおかげで私の人生があり、これは私の“使命”だと思うようになりました」と、森永宣行シェフ。

画像: レストラン店内から厨房が見える造りに。「厨房から見る(レストランの)景色も最高です」と、森永シェフ

レストラン店内から厨房が見える造りに。「厨房から見る(レストランの)景色も最高です」と、森永シェフ

 森永シェフは、フランス伝統料理の継承を目的にシェフたちによって2023年立ち上がった「クラブ・エリタージュ」のメンバーでもあり、時間に余裕があったコロナ禍は特にフランス料理の本を読みあさり、1800年代の料理本を紐解き、実際作ってみるなど、古典料理に造詣が深い。
 森永シェフは、古典料理を勉強し、研鑽を積んだ上で、フランス料理を進化させている。“古典”と聞くと、おもしろみがなく、古くさい料理を想像してしまうのだが、森永シェフの作る料理は、驚きがあり、ワクワク感が高まる。

画像: 「菜の花とフォアグラのトーション」

「菜の花とフォアグラのトーション」

「フランス料理の歴史と文化に最大限の敬意を。日本の食材と食文化に最大限の感謝を」と、森永シェフ。日本の旬の食材を使うことはあるが、京風や日本的アレンジは一切なく、正統派フランス料理に仕上げていく。例えば、フォアグラをトーション(布)で巻いて低温で火入れするフォアグラのトーションでは、フォアグラの周りに木の芽をまとわせて。フォアグラを噛むと、木の芽の香りがふわりと広がる。菜の花のマリネとピュレを添え、口の中でとろける濃厚なフォアグラの余韻を楽しみつつ、菜の花をいただくと、苦みがよりおいしく感じられる。木の芽も菜の花も日本の食材だが、日本的なニュアンスはまったく感じず、見事にフランス料理に着地している。テーブルにサーブされてから、塩のチュイルを振りかけるプレゼンテーションも素敵。塩のチュイルが雪のように皿一面を覆い、雪から新芽が芽吹く春の訪れを感じさせる。

画像: 「オマールアラプランチャ セッタグリューム」

「オマールアラプランチャ セッタグリューム」

 鉄板で火入れしたオマールにはシャンパーニュを合わせたソースを添えて。仕上げには、和歌山でとれた柑橘の皮を削りかけて提供され、柑橘は7種類使うことで、香りも複雑に。オマールの旨みが存分に味わえるこれぞ正統派フランス料理だが、軽やかで今っぽく、記憶に残るおいしさだ。

画像: コースはMenu Droit¥24,200(サ別)のほか、オマール海老一匹を使ったメイン料理が登場するMenu Évidemment¥33,000(サ別)を用意。Évidemment(エビダモン)はフランス語の「もちろん」を意味し、「もちろんえび一本食べるよね?」という意味合いを込めたコース名に

コースはMenu Droit¥24,200(サ別)のほか、オマール海老一匹を使ったメイン料理が登場するMenu Évidemment¥33,000(サ別)を用意。Évidemment(エビダモン)はフランス語の「もちろん」を意味し、「もちろんえび一本食べるよね?」という意味合いを込めたコース名に

 国の有形文化財に指定されていている洋館も注目。レストランとして使用されている部屋は、現在では造るのが難しい大きなガラス窓をはじめ、歴史を感じる意匠を残しつつ、モダンな印象に。店内は色を使わず、白からグレーのグラデーションでまとめられ、ガラス作家辻和美さんが手がけたグラスや皿を組み合わせたシャンデリアも印象的だ。

画像: 天井が高く、大きな窓から陽光が差し込む店内

天井が高く、大きな窓から陽光が差し込む店内

「Droit」はディナー営業のみだが、昼は「pas si droit(ドロワじゃないよ)」という店名で「Droit」監修のビストロを営業スタートされる予定だ。

「Droit」
住所:京都市左京区吉田泉殿町8 関西日仏学館1F
営業時間:17:00〜21:00LO
料金:コース¥24,200〜
定休日:月曜、火曜、そのほか不定休
TEL. 075-761-2180

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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