RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA

水出しの昆布だしを、味の土台に
つやつや、ぴかぴかの新米がおいしい季節。炊き立てのご飯ならお漬けものだけでも充分だが、炊き込みご飯も楽しみたい。
「昆布を水に浸けるだけで作る昆布だしで炊いてみてください。すっきりとした旨味の、上品な味わいに仕上がります」と有元さん。昆布だしは、昆布を水に浸け、冷蔵庫に2〜3日置くだけ。昆布は好みのものでいいが、「だしの色が澄んでいて、味もクリア。旨みが濃いので、私は利尻昆布を愛用しています」。
昆布だしは使い道も自由自在。風味は淡いが、昆布の旨みは和食の土台になる。炊き込みご飯には、だしをとった昆布もそのまま炊き込み、最後に細切りにしてご飯に混ぜ込めば、余すことなく味わえる。すぐに作りたいときは、昆布を1時間ほど弱火でふつふつと煮出してもいい。この昆布だしをベースに、かつお節やいりこだしを加えてだしをとれば、より濃厚な味わいに。味噌汁やお吸い物、おひたし、煮物など、さまざまな料理に活用できる。
「昆布だしだけで炊き込みご飯を作るときは、動物性たんぱく質を加えることが多いですね。鶏肉や豚ひき肉でもいいでしょう。野菜はにんじんの代わりにごぼうや大根を使ってもいいし、いくつか取り合わせても」。
⚫︎いつでもおいしい炊き込みご飯を
<材料 4人分>
米 3合
昆布だし* 3カップ
酒 大さじ1
塩 ふたつまみ
醤油 色づく程度
にんじん 大1本
豚肉(生姜焼き用) 150g
<作り方>

1 米は炊く30分前にとぎ、ざるにあげる。鍋に米と昆布だしを昆布ごと入れ、塩、醤油を加える

2にんじんはやや太めの細切り、豚肉も同様の大きさに切る。

3調味料を鍋に入れて全体を混ぜ、味をみる。足りなければ塩か醬油で味を整える。2を入れ、酒を加え、昆布を沈めるようにして入れる。蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火で10〜15分炊き、火を止めて15分蒸らす。炊飯器でもOK。

4 蒸らし上がったら、昆布をまな板に取り出し、全体を軽く混ぜる。昆布を細切りにして、鍋に戻してざっと混ぜる。あれば、おひつに移す。
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有元葉子(ありもとようこ)
料理家。素材を生かしたシンプルで力強い料理と、環境にも配慮した心地よい暮らし方に多くの共感が集まり、著書は100冊を超える。使いやすく美しい調理道具「ラバーゼ」シリーズを提案し、東京でセレクトショップ「SHOP281」を経営。イタリア・ウンブリアと信州にも家を持ち、東京と信州、イタリアでの生活を楽しむ。
公式サイトはこちら
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