華やかさは控えめだが、サーフィンや漁師のコテージ、剥きたての牡蠣といった素朴な魅力に溢れた場所。フランス、ボルドーの西側に位置する岬、カップ・フェレを案内する

BY BIANCA BOSKER, PHOTOGRAPHS BY SABINE MIRLESSE, TRANSLATED BY AKANE MOCHIZUKI(RENDEZVOUS)

<EAT>

「シェ・オルテンセ」
4代にわたって経営されているこのレストランは、いつも常連客で大変混雑していて、空いているテーブルを見つけるのに一苦労する。食事の内容は、店の雰囲気のように気取ってはいない。おすすめは、オルテンセ風ムール貝と舌平目の網焼き、フレンチ・フライ。客はアルカション湾を見渡せるテラスに置かれた、ガタガタとする木製テーブルで食事をすることになる。2015年、オーナーたちは、さらにリラックスした雰囲気の「ラ・キャバヌ・ドゥオルテンセ」という支店をオープンさせた。そこには水際にボヘミアン・スタイルの小屋が建てられ、太いぶどうのつるの木陰で牡蠣を楽しむことができる。
TEL. 011-33-5- 56-60-62-56

画像: 「シェ・オルタンス」の舌平目の網焼きとフレンチ・フライ

「シェ・オルタンス」の舌平目の網焼きとフレンチ・フライ

画像: 支店の「ラ・キャバヌ・ドゥオルテンセ」の格子垣から垂れ下がるぶどうのツル

支店の「ラ・キャバヌ・ドゥオルテンセ」の格子垣から垂れ下がるぶどうのツル

画像: 「ラ・キャバヌ・ドゥオルテンセ」の看板メニューである新鮮な牡蠣

「ラ・キャバヌ・ドゥオルテンセ」の看板メニューである新鮮な牡蠣

「セイル・フィッシュ」
33年続くこのレストランは、真夜中を過ぎるとテーブルを片付け、カップ・フェレでは数少ないナイト・クラブの1つに変身する(数少ないナイト・クラブであるだけでなく、フランス人が「ル・ブリン・ブリン」※1と呼べる貴重な場所でもある)。アイビーの葉がたくさん茂り、小枝で編まれた椅子が置かれ、富裕層のガーデン・パーティのような雰囲気であるが、ミラーボールがあることで、その雰囲気は相殺されている。それでいて、どういうわけか半島のリラックスした雰囲気が残っているところでもある。少し先にある同じオーナーが営む「セイル・フィッシュ・カフェ」では、翌日にナイト・クラブのゲストが静養しているのを見かけることがある。2015年にオープンした「セイル・フィッシュ・カフェ」は、お弁当やシーフードのフライ、ロール寿司などのランチとディナーを提供している。サーファーたちが好む空気がありながら、グラマラスな雰囲気もある場所である。
ferretfamily.fr

画像: 葉に覆われた「セイル・フィッシュ」のインテリア

葉に覆われた「セイル・フィッシュ」のインテリア

「シェ・パスカル」
道路沿いにあるこのベーカリーには、朝から蛇のようにくねくね曲がった行列ができ入口から飛び出ている。バケットと、特に病みつきになるデューン・ブランシェが有名である。一口サイズのペストリーであるデューン・ブランシェは、サクサクとした生地の上に砂糖がまぶされ、中はふわふわのクリームで満たされている。ヌッテラ、塩キャラメル、セサミ・ヌガーなど6種類の味から選ぶことができる。
boulangerie-chezpascal.com

「ル・キユク」
レルブ村には、歴史的に有名な漁師街があり、そこには明るい色でペイントされた木製の小屋がずらりと並ぶ小道がある。その小道をぶらぶら歩いていると、海沿いに牡蠣小屋が集まっている場所にたどり着く。そこでは、近くのグラーブ産の辛口の白ワインと二枚貝の両方を、音を立てて食べることができる。その中で最もチャーミングな小屋のひとつが、この「ル・キクユ」である。湾にいくつかあるカキの養殖場からすぐ近くのところにあり、流木で作られた屋根の下には、不揃いな椅子が並べられている。
011-33-5-56-60-90-06

 

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