BY T JAPAN

海から臨む星のや沖縄の客室
夏の厳しい暑さがようやく和らぐ秋。だが、冷房による身体の冷えや睡眠不足、気温差による自律神経の乱れなど、夏の疲れは意外にも長く尾を引くものだ。そんな季節の変わり目に心身を整える滞在として注目したいのが、星のや沖縄が2026年9月1日から2027年2月28日まで提供する秋冬限定のウェルネスプログラム「琉球発酵滞在」。沖縄に古くから受け継がれてきた発酵文化に着目し、食、運動、スパ体験を組み合わせながら、身体の内外から健やかさを取り戻す2泊3日のプログラムだ。

グスクウォールの幻想的な夜景

客室からの眺め
舞台となる星のや沖縄は、読谷村の海岸線に沿って広がるラグジュアリーリゾート。「グスクの居館」をコンセプトに、琉球王国時代の城跡から着想を得た壮麗な「グスクウォール」に囲まれた敷地には、海を望む客室や色彩豊かな庭が点在する。目の前に広がる海とともに過ごす環境そのものが、日常から離れた深いリラクゼーションへと誘う。

泡盛造りに欠かせない黒麹と、泡盛の製造過程で生まれるもろみ粕の「カシジェー」
今回のプログラムの核となるのは、沖縄独自の発酵文化だ。温暖で湿潤な気候に恵まれた沖縄では、古くからさまざまな発酵食品が発展してきた。その代表格が泡盛造りに欠かせない「黒麹」である。クエン酸を豊富に含み、腐敗に強い黒麹は、沖縄の食文化を支える存在として受け継がれてきた。滞在中は、島豆腐を発酵させた豆腐ようや伝統的な味噌、そして泡盛の製造過程で生まれるもろみ粕「カシジェー」など、沖縄ならではの発酵食材に触れることができる。
とりわけ興味深いのがカシジェーの存在だ。泡盛の蒸留後に生まれるもろみ粕で、アミノ酸やクエン酸が豊富に含まれている。その発酵の速さゆえ県外への流通が難しく、沖縄でしか出合えない希少な食材でもある。プログラムでは、このカシジェーを取り入れた料理やドリンクを味わうだけでなく、その特性や背景を学ぶワークショップも実施される。

沖縄の伝統的な保存食「スーチカー」の仕込みの様子
参加者は、発酵文化を学ぶプログラム「琉球発酵インビテーション」に参加しながら、沖縄の伝統的な保存食であるスーチカー作りも体験する。カシジェーを活用して仕込んだ豚肉は、一晩の熟成を経て翌朝の食卓へ。食材の変化を自ら体験しながら、発酵がもたらす味わいの奥深さと、沖縄の暮らしに息づく知恵を学ぶことができる。

インフィニティプールで行われるアクアティックエクササイズ
身体を整えるアプローチは食だけにとどまらない。青い海を望むインフィニティプールでは、心地よく身体を動かすアクアティックエクササイズを実施。また、自然海岸を歩く「浜ウォーク」では、潮風や波音を感じながらゆっくりと身体を目覚めさせる。過度な負荷をかけるのではなく、自然のリズムの中で身体を解きほぐしていくことに重きを置いているのが特徴だ。

スパで体験できるのが、新たなトリートメント「芳(ほう)」
さらに、星のや沖縄スパでは新たなトリートメント「芳(ほう)」を体験できる。カシジェーに加え、沖縄で古くから親しまれてきたフーチバー(ニシヨモギ)や長命草を包んだ「泡盛醪玉(もろみだま)」を用いながら、身体をじんわりと温めていく。穏やかな温もりと植物の香りに包まれる時間は、旅の疲れだけでなく、日常に蓄積した緊張までも解きほぐしてくれそうだ。

滞在中に提供される発酵ドリンク

夕食は琉球野菜を発酵ダレで味わう「琉球発酵しゃぶしゃぶ」
食事もまた、この滞在の大きな魅力である。朝には黒麹甘酒ドリンク、日中にはフルーツともろみ酢を合わせた発酵ドリンクを提供。夕食には、食物繊維豊富な琉球野菜を発酵ダレで味わう「琉球発酵しゃぶしゃぶ」が登場する。発酵食材と野菜をバランスよく取り入れながら、身体をいたわる食体験を楽しめる。
発酵文化に触れ、海辺で身体を動かし、スパで緊張をほどき、滋味深い食を味わう。星のや沖縄の「琉球発酵滞在」は、単なるリラクゼーションではなく、その土地に根差した文化や知恵を通じて自分自身と向き合う旅でもある。心身のコンディションを整えたい人にとって、秋冬の沖縄はこれまで以上に魅力的なデスティネーションとなりそうだ。
「琉球発酵滞在」
期間:9月1日〜2027年2月28日
料金:1名120,000円(税・サービス料込、宿泊料別)
定員:1日1組(2名まで)
予約:14日前までに公式サイトで受付
PHOTOGRAPHS: © HOSHINO RESORTS INC.






