寿命100歳時代、肌以上に見た目年齢を左右するのが髪のボリュームだ。脱毛症治療で名高いイ・ムンウォン医師に、韓方を取り入れたホリスティックな頭皮ケアについて聞いた

BY TERUNO TAIRA, PHOTOGRAPHS BY YUKA FUJISAWA

「髪はあるほうだと思っていたのに……!!」

 脱毛症の検査、治療からヘッドスパ、ヘアサロンまでをひとつのクリニックで行う、韓国随一の韓方クリニックの名医イ・ムンウォン先生。このほど来日したイ先生に、前頭部から後頭部まで頭皮を専用のスコープで診てもらった結果、なんと、初期の脱毛症が始まっているという診断だった。

画像: イ・ムンウォン医師の来日時、会場でスコープによるチェックを体験

イ・ムンウォン医師の来日時、会場でスコープによるチェックを体験
 

 20~30代の頃は本当に毛の量が多く、ひとつの毛穴から2、3本の毛が力強く生えていて、ヘアスタイルがなかなかキマらないほどだったのに――。そんな私の髪も、さすがに寄る年波には勝てなかったのか。スコープで撮った拡大写真の7、8cm四方の髪の本数を数えて脱毛症状を調べるのだが、27本あれば平均のところ、私は前頭部で23本、頭頂で25~27本、後頭部で29本とバラつきがあった。

画像: ポイントとなる頭皮の各部分をスコープで撮影。発毛密度を見ながら先生の診断をうかがう

ポイントとなる頭皮の各部分をスコープで撮影。発毛密度を見ながら先生の診断をうかがう
 

「若い頃は後頭部よりも前頭部のほうが髪の本数が多いのが普通なのですが、今は逆転してしまっていますね」とイ先生。言われてみれば、確かに最近、髪の分け目がぱっかり開いて地肌が目立つなぁと思っていたところだった。次に先生は私の爪を見て、「薄くて弱いですね。乾燥で縦に筋が入っています。こういう人は脱毛症になりやすいんです」とひと言。聞けば、髪の毛と爪の構成成分は90%が同一。爪が弱くもろい人は髪の毛も弱く、抜けやすいという。「逆に髪の毛が薄いのに爪が丈夫な人もいます。そういう人は脱毛症の改善も早いんです」

 2002年のクリニック開業から脱毛、頭皮疾患の診療件数は7万件を超えるイ先生。脱毛症患者に、下記の11種類の共通点を見出した。そのうち、◎で示された項目は日本人に多く見られる症状だという。

◎睡眠不足
◎さまざまな頭皮のトラブル
◎肥満(高コレステロール血症、高脂血症)
◎更年期となって悪化
◎過度な緊張体質が多い
・爪の異常
・貧血
◎生理の乱れ
◎繰り返すダイエット
◎頭皮の熱感
・遺伝

 イ先生のクリニックでは、スコープによる頭皮の診断や血液検査、問診などの結果をみて治療を行う。そこにヘッドスパ、外用薬・内服薬、シャンプーや育毛剤によるホームケアを融合。併設のヘアサロンではパーマやカラーで頭皮が傷まないよう特別な治療剤をつけてから施術するという具合に、総合的な頭皮ケアをひとつのクリニックで行なえるのが大きな特徴だ。

「薄毛や脱毛には複合的な要因が絡み合っているので、それらを多角的にケアする必要があります。日本にはホルモン治療など西洋医学的アプローチによる脱毛症ケアのクリニックはありますが、韓方クリニックはないので、日本からもたくさんの患者さんが来てくださっていますよ」

画像: 検査・治療のほかヘッドスパ(写真)、ヘアサロンを併設し、「頭皮&毛髪再生センター」を謳うイ・ムンウォン韓方クリニック

検査・治療のほかヘッドスパ(写真)、ヘアサロンを併設し、「頭皮&毛髪再生センター」を謳うイ・ムンウォン韓方クリニック
 

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