時代を超えて、記憶とともに人々の心に刻まれてきた名香、「シャネル N°5」。2018年のホリデーシーズン、そのボトルが“命の色”に染まり、銀座と渋谷の街に赤い旋風を巻き起こす!

BY OGOTO WATANABE

――眠るときには何を身につけますか?「シャネルのN°5を数滴」。
今や伝説となった、マリリン・モンローのこの言葉。1954年の来日時、記者からの質問に対する彼女の答えはセンセーションを巻き起こした。

 1921年、ガブリエル・シャネルは世界ではじめての、まったく新しい香りを発表した。クチュリエであり、自分の手でそれまでにない新しい服を作り出していた彼女は、香りにも“人の手をかけたもの”を求めた。当時のフレグランスは薔薇なら薔薇、鈴蘭なら鈴蘭と、ひとつの花の香りをかたどるモノフローラルが主流だった。だが、彼女は何の香りなのかわからない、人の創意と手が加わった、複雑に構成された香りを思い描き、調香師のエルネスト・ボーに依頼したのだ。コモロ諸島のイランイラン、グラースのネロリにジャスミン、80種類以上の天然香料に20世紀の科学的産物アルデヒドを配合し、かつてない香り、N°5が誕生した。

画像: 永遠の定番にして常に最前線。「シャネル N°5」のアイコニックなボトルは時とともに少しずつ変化しつつ、誕生時の完璧なバランスを保ちつづけている

永遠の定番にして常に最前線。「シャネル N°5」のアイコニックなボトルは時とともに少しずつ変化しつつ、誕生時の完璧なバランスを保ちつづけている

 このまったく新しい香りは、当時の傾向を裏切る至ってシンプルなボトルに詰められた。デコラティブなボトルが主流の時代に、男性化粧品から着想を得たともいわれる、実験室にあるような直線的なボトルを採用したのだ。今でこそジェンダーレスは世の流れだが、約100年前、すでにガブリエル・シャネルは因習的な観念の枠組みを軽やかにはずし、それらを自在に融合して、新しい美と価値観を生み出したのだ。この究極的に簡素かつ洗練されたボトルは1959年にはニューヨーク近代美術館の恒久コレクションに仲間入り。その後、アンディ・ウォーホールの作品のモチーフになったのも皆の知るところだ。

 名は体を表すというが、N°5というネーミングは今もってなお、斬新である。ポエティックで感傷的な名前のかわりに、シンプルの極みともいえる数字を、ガブリエル・シャネルはなぜこの香りに与えたのか。理由は彼女のラッキーナンバーだから。彼女の星座が12星座の第5番目である獅子座だから。巷間言われる説はいくつもあるが、理由はどうあれ、新鮮で覚えやすい名前はあっという間に世界中に受け入れられた。

画像: 1937年、ガブリエル・シャネル自身がN°5のイメージキャラクターとして「ハーパースバザー」誌に登場。ホテルリッツの彼女の部屋で、フランソワ・コラーにより撮影された Photo François Kollar © Ministère de la Culture - Médiathèque du Patrimoine, Dist. RMN

1937年、ガブリエル・シャネル自身がN°5のイメージキャラクターとして「ハーパースバザー」誌に登場。ホテルリッツの彼女の部屋で、フランソワ・コラーにより撮影された
Photo François Kollar © Ministère de la Culture - Médiathèque du Patrimoine, Dist. RMN

 この、本能に訴える複雑でセンシュアルな香りは、ぶれることなく、比類なき名香として最前線に在り続けている。香りやクオリティを維持し継承するため、シャネル社はネ(鼻)と呼ばれる専属調香師を抱えている。また、原料に希少な天然香料をふんだんに用いるため、グラースの専用農家と契約して、畑の管理から香料抽出、ボトリングまで、徹底した品質管理を行っている。

 あと2年で誕生100年を迎えるこの香りだが、その印象は決して古びることなく、常に新しい刺激に満ちているのは何故だろう。1937年、ガブリエル・シャネルは、自身がN°5のイメージ・キャラクターを務めた。その後も、時代の先端を走る傑出した才能を持つアーティストやミューズを起用し、先進的な広告ビジュアルやフィルムでイメージを刷新してきた。

 そして2018年11月。シャネル N°5に赤い限定ボトルが登場した。この香りのガラスボトルが赤に染められるのは、メゾン史上はじめてのこと。生き生きとした命の色である赤は、ガブリエル・シャネルの愛した色であり、黒、白、ベージュ、ゴールドと並ぶシャネルのカラー・コードだ。それにしても、シンプル、だがなんとインパクトのある方法なのだろう。透明なものが赤く色づくだけで、人々の記憶も感性も塗りかえられ、刷新、更新される。

画像: 「シャネル N°5 オードゥ パルファム」<100ml>¥20,000 史上初、赤のガラスボトルをまとう「シャネル N°5」。「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」<100ml> ¥20,000 も赤いボトルで登場する

「シャネル N°5 オードゥ パルファム」<100ml>¥20,000
史上初、赤のガラスボトルをまとう「シャネル N°5」。「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」<100ml> ¥20,000 も赤いボトルで登場する

 赤いN°5の広告ビジュアルが、銀座と渋谷の街を幻想的に赤く染め上げ、わくわくする時空が出現する。銀座は12月28日(金)まで。渋谷は12月1日(土)から14日(金)まで。渋谷駅前の屋外ビジョンでは、TV未公開の限定レッドボトルロングバージョンムービーも同時上映される。

画像: 赤い「N°5」がホリデーシーズンの銀座、そして渋谷の街を染め上げる。写真は銀座 PHOTOGRAPHS: COURTESY OF CHANEL

赤い「N°5」がホリデーシーズンの銀座、そして渋谷の街を染め上げる。写真は銀座
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF CHANEL

 師走の街に走る、赤い衝撃。いつだってシャネルはセンセーションを巻き起こす。こうしてN°5は、またもや人々の意識の最前線に刻まれる。常に革新あるところにのみ、伝説は在り続けるのだ。

問い合わせ先
シャネル カスタマーケア
フリーダイヤル: 0120-525-519
公式サイト

 

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