PHOTOGRAPHS BY SHINSAKU KATO, STYLED BY MAYU YAUCHI, EDITED BY YUKINO HIROSAWA(P1-2), MICHINO OGURA(P3)
ライター・広沢幸乃さん厳選。
大切な人に贈りたい”善意に満ちたやさしいお菓子”

伝統と革新を内包する、気鋭のパティスリーによる逸品
パティシエの世界大会での受賞も経験した森大祐シェフが営むパティスリー。本場フランスで研鑽を積みつつ革新的レシピを次々提案。「フラゴラ(写真手前)」はいちごムースに甘酸っぱいいちごジュレやレモンクリーム、ピスタチオの生地などを合わせて。新作「シトロネ」も同様に多彩な味覚、食感が大胆に構築されています。
フラゴラ(写真手前)、シトロネ(写真奥)各¥530
アンヴデット
TEL. 03(5809)9402

想像を超える潤いとはかなさに心ときめくブランデーケーキ
知る人ぞ知る逸品が街の洋菓子店で見つけた「ブランデーケーキ」。よくある味かと思えば、包みを開けたとたんに世界が一変。ブレンドしたブランデーの香りがその場を一気に包み、生地は潤いに満ちながらスフレのごとくはかなく溶ける。日もちは約2カ月、寝かせるほど味が深く、まろやかになるのも魅力的。
ブランデーケーキ 1本¥1,500(税込み)
ロワール
TEL. 03(3718)1133

味もルックスもどこまでも上品なハレの日ケーキ
味も接客も雰囲気も、すべてが清く、正しく、美しい老舗洋菓子店。ハレの日にふさわしいのがオーダーケーキ。「モカケーキ」はコク、甘さともにこっくり感が魅力のバタークリームと、きめこまかいスポンジ生地のシンプルなコンビ。老若男女みんなに愛される味です。花の数やメッセージは相談可。
モカケーキ <直径18cm> ¥3,900 ※事前に要予約
銀座ウエスト
TEL. 03(3571)1554

パリのエスプリが薫る、シンプルにして究極の焼き菓子
仏製の焼き菓子がおいしい理由のひとつはバターにあり。日本では簡易的製法のものが主流ですが、フランスでは乳酸菌を加えた発酵バターしか存在しない。それを贅沢に用い、小麦粉、卵、砂糖だけで作る最もプレーンな「ビスキュイ」は粉のうまみがダイレクトに伝わり、バターの濃厚なコクと香りが華を添える。
ビスキュイ ¥2,500
マモン・エ・フィーユ
TEL. 078(414)7842
広沢幸乃(YUKINO HIROSAWA)
ライター。雑誌や広告でライフスタイルに関する記事を取材・執筆するほか、ショップでのフード類のセレクト、メニューのディレクションなども行う。このページで紹介するのは愛してやまない、とっておきばかり。