ジオ・ポンティ、ジャン・プルーヴェ、ボーエ・モーエンセンなど、20世紀を代表する建築家やデザイナーが手がけた、木の名作椅子を厳選。どんな空間にも調和する美しい佇まいで、ダイニングを心地よく整えて

BY EMI ARITA

ジオ・ポンティの「646」

画像: 「646」¥171,600〜/カッシーナ COURTESY OF CASSINA IXC.

「646」¥171,600〜/カッシーナ

COURTESY OF CASSINA IXC.

 建築家・デザイナー・編集者とマルチに活躍した、20世紀を代表するイタリアの巨匠ジオ・ポンティ。1952年にデザインしたダイニングチェア「646」は、自身の代表作である超軽量椅子「699スーパーレジェーラ」(1957年にデザインが完成)の原型となった椅子。軽快なデザインのフレームに、丸みを帯びた脚やふっくらとした座面がやわらかさを添え、ダイニングの演出にもぴったりな心地よいムードを漂わせる。
 フレームに伸縮性のあるエクスティックベルトを張り、その上に耐久性を持つモールドウレタンの座クッションをのせたシートもこだわりのひとつ。後方に傾斜した背もたれが背中を支える感覚も快適だ。フレームの素材は、ナチュラルとブラックから選べるアッシュ材と、ウォールナット材の2種。シートの張り地は豊富な素材とカラーより選べる。

画像: COURTESY OF CASSINA IXC.

COURTESY OF CASSINA IXC.

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カッシーナ・イクスシー 青山本店
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ジャン・プルーヴェの「シェーズ トゥ ボワ」

画像: 「シェーズ トゥ ボワ」¥139,700/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

「シェーズ トゥ ボワ」¥139,700/ヴィトラ

COURTESY OF VITRA

 優れた金属加工技術を持ち、20世紀のフランスの工業デザイン界の象徴的存在であるジャン・プルーヴェ。椅子のデザインにおいても、スチールを用いた作品を数多く手がけてきたが、1941年にデザインしたこちらの「シェーズ トゥ ボワ」は、プルーヴェ作品のなかで唯一、すべてが木でできた椅子。第二次世界対戦後の金属不足の影響を受け、ネジなどの部品に至るまで一切金属を使わず作られたことから、フランス語で“オールウッドチェア”を意味する「シェーズ トゥ ボワ」と名付けられている。
 後脚をかねた背面のフレームは、プルーヴェの代表作「スタンダードチェア」(1934年デザイン)と同様、飛行機の翼のような独特のフォルムが特徴。椅子の中でもっとも負荷がかかる部分を支えるべく導き出されたもので、「スタンダードチェア」ではスチール製だったが、木材でもこの画期的な構造を見事に再現している。素材はナチュラルオークとダークオークの2種。サイズは座面高43cmと46cmの2サイズより選べる。プルーヴェがデザインした木製の丸テーブル「ゲリドン」とあわせて、ダイニングをコーディネートするのもおすすめ!

画像: COURTESY OF VITRA

COURTESY OF VITRA

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ヴィトラ
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ボーエ・モーエンセンの「J39 モーエンセンチェア」

「J39 モーエンセンチェア」¥86,900〜/Fredericia

COURTESY OF FREDERICIA

 モダン・デンマークデザインに多大な影響をもたらした、ボーエ・モーエンセンが、1947年にデザインした「J39 モーエンセンチェア」は、“ピープルズチェア(=みんなの椅子)”の愛称でも親しまれる、北欧の名作椅子のひとつ。丈夫で使いやすく、無駄を削ぎ落とし、スタイルを選ばず取り入れられるデザインは、“庶民のための質のよい家具作り”を目指したモーエンセンのデザイン哲学をそのまま形にしかたのよう。今もなお、発売当時のデザインを変えることなく生産され続けている。
 端正なフレームにあわせたのは、ほどよいしなりで快適な座り心地のペーパーコードの座面。フレームの素材は、オーク、ビーチ、ウォルナットの3種。木の素材感を楽しむナチュラルなカラーから、インテリアのアクセントにもなる鮮やかなカラーまで、豊富な仕上げとカラーが揃うのも魅力。家庭から公共施設まで、北欧のアイコンチェアとして時代を超えて愛されてきた名作で、心休まるダイニングを叶えて。

画像: COURTESY OF FREDERICIA

COURTESY OF FREDERICIA

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フレデリシア 東京スタジオ
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オーレ・ヴァンシャーの「OW58 T-チェア」

画像: 「OW58 T-チェア」¥193,600〜/カール・ハンセン&サン COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

「OW58 T-チェア」¥193,600〜/カール・ハンセン&サン

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

 空間に気品を漂わせるような優雅な佇まいで魅了するデザインで、デニッシュモダンの潮流に大きな影響をもたらしたオーレ・ヴァンシャー。1958年にデザインし、通称“T-チェア”と呼ばれる「OW58」は、その愛称の通りT字型をした背面のデザインが特徴。背もたれから後脚へとなめらかにつなげることで生まれたT字型の構造は、高度な接合技術によって実現。見惚れるような後ろ姿で、ダイニングにさり気ないエレガンスを添えてくれる。
 クッション性のあるシートの座り心地も快適。4本脚の椅子ながら、2本の後脚は中央に配置されているため、テーブルにセットした際の足もとがごちゃつかないのもポイント。フレームの素材は、5種の仕上げがあるオークと、2種の仕上げがあるウォルナットの2種。シートの張り地は豊富なカラーのファブリックとレザーからセレクト可能。

画像: COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

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カール・ハンセン&サン 東京本店 / 大阪 
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マックス・ビルの「クロスフレームチェア」

「クロスフレームチェア」¥217,800/wb form(メトロクス)

COURTESY OF METROCS

 プライウッド(成形合板)による立体的なフォルムが印象的な「クロスフレームチェア」。“バウハウス最後の巨匠”と呼ばれるマックス・ビルが1952年にデザインしたもので、数々のデザイン賞を受賞した名作椅子のひとつ。名前の由来は、椅子の強度を高めるべく、座面の下でフレームを交差させた構造から。身体にフィットするプライウッドならではのカーブと、安定感のある座り心地は、ゆったりとしたひとときを過ごすダイニングチェアにもぴったりな一脚だ。
 円錐形の脚は下に向かって先細りになっており、すらりと美しい姿も魅力。木目を活かしたビーチプライウッドを使用したシートのカラーバリエーションは、ナチュラル、ブラック、ツートーンのナチュラル/ブラックの全3種。

画像: COURTESY OF METROCS

COURTESY OF METROCS

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メトロクス
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