プライベートな時間がまだ文字どおりプライベートで、スナップ写真が真の親密さを意味していた、あの頃。メアリー・ラッセルはヨーロッパ上流階級の人々と パーティに興じ、彼らの姿をカメラに収めていた

BY MARIAN MCEVOY, PHOTOGRAPHS BY MARY RUSSEL, TRANSLATED BY ASAHI INTERACTIVE INC.

画像9: 60~70年代に活躍した
写真家メアリー・ラッセルが
撮影した蒼々たる有名人たちとは

俳優ハイラム・ケラー ミコノス島にて、1970年代

「ハイラムはオスの動物として最高の美しさを体現していた。1969年に公開された主演作、フェリーニ監督の『サテリコン』で、あの時代の最も理想的な肉体としてヌレエフと肩を並べたの。これは私が彼にさらわれてロマンティックな週末を過ごしたミコノス島で撮った写真。ハイラムはバイセクシュアルで、私が決して名前を明かせないような人々と関係をもっていたわ。若くして亡くなってしまったのは悲しいけど、この写真に思い出が残っていてよかった」

画像10: 60~70年代に活躍した
写真家メアリー・ラッセルが
撮影した蒼々たる有名人たちとは

ビアンカ・ジャガーとエルザ・マルティネリ サントロペにて、1970年代半ば
「ビアンカとエルザはふたりとも気が強くて支配的。ほかの女たちとも、お互いとも激しく競い合っていて、私はふたりとかなり距離を置いていた。ビアンカは1971年にサントロペでミックと結婚したばかり。エルザは当時の夫、写真家のウィリー・リッツォとその後も長く結婚生活を送ったわ」

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