2020年に向け大きく変貌を遂げようとする日本。ひとつのエポックメイキングとなるこの近い未来に向かって、クリエイターたちは何を目指すのか? 革新的な試みに挑む男たちが描く、新しいビジョン

BY JUN ISHIDA, PHOTOGRAPHS BY YASUTOMO EBISU, STYLED BY TAICHI SUMURA

画像: コート¥475,000、ニット(参考商品) ボッテガ・ヴェネタジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) フリーダイヤル:0120-60-1966

コート¥475,000、ニット(参考商品)
ボッテガ・ヴェネタジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)
フリーダイヤル:0120-60-1966

須賀洋介 /YOSUKE SUGA
シェフ

 巨匠ジョエル・ロブションの右腕として世界各地のレストランの立ち上げに関わった須賀洋介。2014年に帰国すると、「SUGALABOInc.」を開業した。紹介制という特殊な業態にもかかわらず、正統派フレンチに日本各地の旬の素材を取り入れた独自の料理が話題を集め、食の世界に新しい風を吹き込んだ。「さまざまな国のレストランを見てきましたが、この世界は朝から夜中まで働きづめでスタッフが疲弊しがち。経営を考えれば休みなく店を開けたほうがいいのでしょうけれど、それでは新しいものを吸収することができない」と須賀は言う。よりクリエイティブに、そしてクオリティを上げるため試みたのは、月に一度店を閉めスタッフとともに全国へ食材探しに出ることだ。

「同じ食材を見て食べながら、新しいメニューを作ってゆく。その旅の様子をSNSにもアップしています。SUGALABO自体がメディアになって、日本の食そしてそれを取り巻く文化を世界へ発信してゆきたい」

 2020年に向け求められるのは日本独自の食文化の発信だと考える。「日本の食材や料理は確立されていて、可能性もある。だから世界中から食を求めてやってくるわけですが、日本人はアピールが苦手。食に関わるものが一体となり、いろいろなクリエイターとつながって世界に発信してゆくことが必要だと思う」

須賀洋介
1976年名古屋市生まれ。「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」エグゼクティブシェフを経て、NY、パリなどの新店舗立ち上げに関わる。2015年4 月、東京・神谷町に自らのラボラトリー「SUGALABO Inc.」をオープン。

HAIR BY SHINYA KAWAMURA(MOD’S HAIR)

未来を切り拓く男たち<後編>

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