世界で最も薄い自社製機械式ムーブメントで知られる「ピアジェ」。アイコニックなコレクション「アルティプラノ」に込められたメゾンの美意識と哲学に、世界で活躍する3人のアーティストが共鳴する

PHOTOGRAPHS BY TAKEMI YABUKI, STYLED BY NATSUKO KANEKO(P.1~2), NAOKI IKEDA(P.3),HAIR & MAKEUP BY YOSHIKAZU MIYAMOTO(P.2), EDITED BY KAI TOKUHARA

写真家・石川直樹
息づく先駆者としての矜持

 1957年に世界最薄の自社製機械式ムーブメントを発表して以来、“薄さがもたらすシンプルな美しさ”を追求するスイス時計の名門マニュファクチュール、ピアジェ。なかでも「アルティプラノ」はメゾンの探究心と高度な技術の結晶とも言えるコレクション。写真家の石川直樹さんが身につけるのは、ピンクゴールドのケースにブルーのダイヤルが映える薄型手巻ムーブメントの38㎜ウォッチ。単焦点レンズのフイルムカメラを手に世界中を冒険しながら、そこでしか見ることができない情景を切り取り続ける石川さん。そんな彼の琴線に触れたのが、アンデス山脈の高原を意味するアルティプラノという名称であり、ダイヤルの色である。

画像: 「未知への怖さや不安も含めて、旅は面白い。そこで出会ったものに頭ではなく体で反応するかのように、シャッターを切り続けています」 ピアジェ「アルティプラノ マニュアル」ウォッチ¥1,928,000 <K18ピンクゴールドケース> ニット¥31,000、シャツ¥24,000/ジョン スメドレー リーミルズ エージェンシー TEL. 03(5784)1238

「未知への怖さや不安も含めて、旅は面白い。そこで出会ったものに頭ではなく体で反応するかのように、シャッターを切り続けています」

ピアジェ「アルティプラノ マニュアル」ウォッチ¥1,928,000
<K18ピンクゴールドケース>

ニット¥31,000、シャツ¥24,000/ジョン スメドレー
リーミルズ エージェンシー
TEL. 03(5784)1238

「たとえばヒマラヤの8,000mに近い地点。そこはもう雲の上で、空気中に塵などの反射するものが少ないので、空が黒に近い紺、あるいは宇宙のような色をしているんですよ。言葉では表せない、本当に神秘的な色をしているんです。アルティプラノという名前やダイヤルの色みから、そんなヒマラヤの空がパッと思い浮かびましたし、もしかしたらデザイナーの方はアルティプラノの空の色をイメージしたのではないかと。すごくきれいですよね」

 実に石川さんらしい視点だが、その叡智は一朝一夕に培われたものではもちろんない。彼のメインフィールド、すなわち世界各国の高山は美しさの裏側に冷徹な表情も併せ持つ。目を背けたくなる現実、死と隣り合わせの危険に遭遇することも多い。それらを乗り越えた先に出会える本物の美しさを知るからこそ、石川さんはアルティプラノの時計にヒマラヤの空の色を重ねた。

画像: 写真集『EVEREST』より。 2011年の二度目のエベレスト登頂時、石川さんが標高7,500mで撮影した写真。「アルティプラノ」ウォッチのダイヤルカラーを、この宇宙をも想起させる紺碧の空の色になぞらえた © NAOKI ISHIKAWA

写真集『EVEREST』より。
2011年の二度目のエベレスト登頂時、石川さんが標高7,500mで撮影した写真。「アルティプラノ」ウォッチのダイヤルカラーを、この宇宙をも想起させる紺碧の空の色になぞらえた
© NAOKI ISHIKAWA

「新しいものに出会う怖さ、未知の体験への不安、それらをひっくるめて旅は面白い。とはいえ、写真を撮っているときは、被写体に対してきれい、美しいなどという言葉が頭に浮かぶ前にただ体の反応で撮っている感じですけれど。写真史とも関わってきますが、もともと“旅と記録”は分かちがたく結びついていました。目にした風景を忘れたくないという気持ち、そして自分の経験をシェアするために写真や文章で記録しているんです」

 23歳の頃に七大陸最高峰最年少登頂記録を更新し、2011年には二度目のエベレスト登頂に成功。その後も地球上を絶えず歩きながら写真を撮り続けてきた。それでも石川さんの旅への憧憬は尽きない。ピアジェが薄型時計の先駆者として“究極の美”を追求するように、石川さんは地球がもつあらゆる側面を記録しつづける。

画像: 38㎜径のピンクゴールド製ケースに、「430Pピアジェ自社製薄型手巻ムーブメント」を搭載した「アルティプラノマニュアル」ウォッチ。ピアジェの技術の粋を凝縮した極薄のデザインを、メゾンのシグネチャーカラーである深いブルーのダイヤルがさらにモダンに引き立てている。石川さんが旅や冒険のパートナーとして愛用してやまない中判フイルムカメラ「プラウベル・マキナ670」とともに

38㎜径のピンクゴールド製ケースに、「430Pピアジェ自社製薄型手巻ムーブメント」を搭載した「アルティプラノマニュアル」ウォッチ。ピアジェの技術の粋を凝縮した極薄のデザインを、メゾンのシグネチャーカラーである深いブルーのダイヤルがさらにモダンに引き立てている。石川さんが旅や冒険のパートナーとして愛用してやまない中判フイルムカメラ「プラウベル・マキナ670」とともに

「世界で2番目に高いK2の頂上にまだ到達できていないので、目下の目標はその再チャレンジ。エベレストよりも難しく危険で、登頂には運も必要になりますが、乗りかかった船じゃないですけど、やはり登りかかった山は登りきらないと(笑)。今年は新型コロナの影響で実現できなかったので来夏には挑戦するつもりです。そのためにも、今はネパールやパキスタンの知人と連絡を取り合いながら、パンデミックによって仕事を失ったシェルパたちの現状を伝えるプロジェクトを立ち上げようとしています。彼らはヒマラヤ登山に欠かすことのできない存在ですからね。また個人的にも色々新しい試みを始めています。東京で生まれたのに、あまり地元を撮ってこなかったなと思い、最近はずっと渋谷を撮影していて来年中にまとめたいなと。旅に出られないぶん、身近な場所に未知の風景を見出して、2020という奇妙な年をきっちり記録すること、それが今の自分の仕事かなと思っています」

石川直樹(NAOKI ISHIKAWA)
写真家。1977年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら作品を発表。2001年と2011年、エベレストに二度登頂。開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)など著書も多数。2020年は写真集『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)で日本写真協会賞作家賞を受賞。新刊『地上に星座をつくる』(新潮社)が11月に発売予定
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