BY NANCY HASS, PHOTOGRAPH BY ANTHONY COTSIFAS, SET DESIGN BY VICTORIA PETRO-CONROY, TRANSLATED BY MAKIKO HARAGA

マルチシェイプダイヤモンド&エメラルド ネックレス(参考商品)/グラフ
グラフダイヤモンズジャパン
TEL.0120-667-687
PHOTO ASSISTANT: KARL LEITZ. RETOUCHING: AND A
悠久の時を経て、鎖は今なお際立った二元性を体現している。「抑圧と束縛」「調和と生命の循環」の象徴として――。
エジプトやギリシャをはじめとする古代文明において、鎖はすでに採り入れられていた。紀元前3世紀の発明家、ビザンチウムのフィロンは、試作中の機械にまつわる記述のなかで、金属の鎖で動かす水車の仕組みを解説している。一方で、鎖は装飾品のモチーフにも用いられ、それらの多くはゴールドでつくられた。
19世紀までのあいだに、世界中のジュエリー職人たちの手によって鎖、すなわちチェーンの古典的なパターンが構築され、現在に引き継がれている。たとえば中世イングランドのリベリーカラー。かつては権力を知らしめた厚みのある首飾りが、黎明期のヒップホップアーティストたちにインスピレーションを与えた。イタリア発祥のフィガロチェーンも広く愛用され続けている。このチェーンのパターンは、二つまたは三つに連なる小さな円環と大きな楕円の環が交互に連結されているのが特徴だ。
「つながる環」への新たなオマージュとして、ロンドンを拠点とするジュエラーのグラフは、1800年代の船舶で使われていたアンカーチェーンを、ジュエリーという魔法の力で蘇らせた。当時の海運を支えた鎖には鉄が使われたが、ハイジュエリーとして生まれ変わった本作は、ふんだんにあしらわれたダイヤモンドとエメラルドのパワーによって、まばゆいばかりの輝きを放つ。きらびやかでインパクトの強い宝物のお目見えである。
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