BY KIMIKO ANZAI
“美食家が通うホテル”として根強い人気を誇る「パレスホテル東京」。館内の魅力的なレストランは枚挙にいとまがないが、なかでも隠れた銘品とファンが多いのが、ペストリーショップ「スイーツ&デリ」のパンだ。ホテル内にはパン工房があり、ここから焼き立てのパンが館内のレストランやショップに届けられる仕組みだ。
2月15日、ここからまた新たな“逸品”が誕生することになった。北海道産の希少な春まき小麦「はるきらり」で作られたホテルメイドのプレミアム食パン「パン ド ミ プルミエ」と「パン ド ミ プルミエ ~抹茶~」の2種。焼き色美しく、かぐわしい香りのパンを半分に割ると、滑らかできめ細やかな生地が姿を現す。口に入れるとふわふわの食感とほのかな甘さが印象的だ。やさしい味わいにつられて、ついつい食べ進んでしまうほど。それぞれ1日20斤の数量限定で販売される。
「はるきらり」は冷涼な気候と清らかな水で育てられるこだわりの小麦で、パンにするともっちりとした食感と心地よい甘さが際立つのが特徴。「パン ド ミ プルミエ」は、これに北海道産生クリームから作る「クレームドゥーブル(乳酸菌で発酵させたクリーム)」や国産シナの木のから採れたハチミツ、淡路島の藻塩といった厳選素材が加えられ、やさしいコクとクリーミーな甘さに仕上げられている。一方、「パン ド ミ プルミエ ~抹茶~」には土作りからこだわった中嶋農法で栽培された静岡県産の抹茶が使用され、風味豊かで奥深い味わいだ。
パレスホテル東京 ベーカリーシェフの星敏幸氏はこう語る。「『はるきらり』との出会いが、このパンの誕生の大きなきっかけでした。小麦がもつポテンシャルをどうやったら最大限引き出せるかを突き詰めて考えたとき、シンプルな食パンにしてこそ、この小麦の特徴が生かされると思いました。生地の作り方や焼き方など、私たちのこだわりを詰め込み、今まで以上に手をかけました。このパンは、シンプルなだけに、手に取ってくださった方それぞれの楽しみ方があると思っています」
朝、おいしいパンがあるだけで、一日の始まりは幸福なものとなる。“特別なパン”は、日常のひとときを豊かな時間へと、確実に導いてくれる。
パレスホテル東京
ペストリーショップ「スイーツ&デリ」
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京 B1F
営業時間:10:00~20:00
電話: 03(3211)5315
年中無休
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