TEXT & PHOTOGRAPHS BY MARI KATSURA THANKS TO JA-KYUNG JUNG
ギュバンドガムチプの韓食コース

豆の葉で包んでいただく茹で豚
約4年ぶりにソウルへ。現地の友人たちによると、「目覚めるたびに新しいカフェとベーカリーがオープンしている」とのこと。憧れの韓屋ステイもかない、宿からほど近い安国の行ってみたかった韓屋レストランにも予約。息を呑むほど美しい刺繍のショールームに併設の小さなレストランだ。
シラヤマギクのナムルから、暑い日に爽やかな常温の干した大根のお茶まで、初めていただくものが続々登場してときめきが止まらず。締めの五穀おこわの蓮の葉包みと、滋味深いシジミ汁も完璧だった。茹でたタコと一緒にいただいた奈良漬のようなウリの酒粕漬けは、韓国人でも知らない人もいるとかで、さっそく広蔵市場で買い求めたほど。

茹でたタコと香りの良いトラジ(桔梗の根)の和え物

上品な味付けのナムルたち、冬に漬けたキムジャンキムチ、ツルニンジン

デザートは五味子茶。8品以上のランチが₩60,000(要予約)。※予約はインスタグラムのリンクから

ショールームでは、手織りの繊細な麻、モシの枕カバーなど、素晴らしい伝統工芸品も買うことができる

夢のような時間を過ごせる韓屋のおもてなし
ギュバンドガムチプ
住所:ソウル市鍾路区北村路1ギル24-4
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:無休
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モックモン ホンデイックヨク店のミナリ サムギョプサル

皮付きのミバクサムギョプサル150g₩13,000、ミナリ₩5,000
旅の友のリクエストがサムギョプサルだったので、3月にオープンしたばかりの焼肉店へ。釜山で食べたミナリ(セリ)サムギョプサルが美味しかったので、迷わずそれをオーダー。皮付きのサムギョプサルを、ほろ苦いミナリとキムチ、豆もやしと一緒に焼いていただく。エゴマやサンチュはいい頃合いに追加してくれ、ニュートロなインテリアもマイタイプで落ち着く。身も心も満たされ店を出た途端、すでに旅の友はリピートしたいと、ほろ酔い気分で独りごちていた。

好物のドガニ(牛の膝の軟骨)入りのドガニテンジャン。サムギョプサルのサービスについてくるが、単独で注文する場合は₩4,000

老若男女が集う人気店なので混雑する時間を避けるか予約がベター
モックモン ホンデイックヨク店
住所:ソウル市麻浦区ワールドカップ北路4ギル8 1F
営業時間:12:00~24:00
定休日:無休
TEL. 010-5960-2930
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Cafe MAAのアイスクリーム

なんて繊細なフレーバー! ゲイシャソフトアイスクリーム₩8,800。毎日通いたくなる
昨年8月にオープンしたカフェのお目当ては、芸術作品のように美しいソフトアイスクリーム。季節によってフレーバーが変わり、訪れた日はゲイシャソフトアイスクリーム、ジャスミン、ストロベリー、ローズ。フローズンイチゴが隠れていて、それはそれは美味。翌日からはラベンダー、ブルーベリー、カシスとアカシアハニーフレーバーに。カフェのメッカ、ヨニドンにあるので、カフェ巡りの途中にも良さそう。屋台の焼きそばにしか見えないバーミセリモンブランも言葉を失う美味しさ!

一見”焼きそば”風だが、絶品! サクサクのパイ生地とクリーム、リンゴのコンポートが隠れているバーミセリモンブラン₩8,500
Cafe MAA
住所:ソウル市西大門区延禧路11ガギル48-10
営業時間:11:30~19:00
定休日:無休
公式インスタグラムはこちら
桂まり
雑誌「SPUR」「eclat」などで、フード&トラベル、インタビュー記事を担当するライター。趣味は世界各国で料理教室に行くこと。温泉保養士。Instagramはこちら