京都⽣まれ、京都育ちの⾷いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この⼈に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準⼦の絶品満腹⼝福アドレス。今月は「京都に行ったら和食へ」という方も選択肢に入れてほしい、地元人でなくてもわざわざ訪れたくなるレストランを紹介。第2弾は「LUDENS」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

御所南「LUDENS」

画像: 「マイスパイス薬膳ランチコース」¥6,800は季節のデザートと薬膳茶を含む全6品。デザートと見間違う前菜「季節野菜のパンナコッタ」には大原で採れたものを中心に、10種類の野菜が使用されている

「マイスパイス薬膳ランチコース」¥6,800は季節のデザートと薬膳茶を含む全6品。デザートと見間違う前菜「季節野菜のパンナコッタ」には大原で採れたものを中心に、10種類の野菜が使用されている

 店を構えている二条通界隈。江戸幕府公認の薬種街で、最盛期には100軒以上の薬問屋が軒を連ねていたという。オーナーシェフの田淵章仁さんは、「LUDENS」の前身となるイタリア料理店をこの界隈で営んでいた際、薬膳の町にちなみ薬膳茶を出すようなり、次第に薬膳に傾倒。2017年、全国的も珍しい薬膳×イタリアンのレストラン「LUDENS」を開いた。

画像: 築100年以上の町家を改装。階段箪笥にはスパイスやハーブ、生薬を漬け込んだ酒や調味料が並んでいる

築100年以上の町家を改装。階段箪笥にはスパイスやハーブ、生薬を漬け込んだ酒や調味料が並んでいる

 田淵シェフは、中医薬膳師の資格を持ち、コースは、イタリアの技法と薬膳の知識を活かして作り上げる。薬膳と言うと素朴なイメージを持つが、プレゼンテーションも華やかに。野菜やスパイスを使った多彩なソースが添えられていたり、ひと皿でいろいろな味を楽しめる料理も多い。

 薬膳をもっと気軽にわかりやすく知ってもらうため、2025年9月からは薬膳粥をメインにした朝食もスタート。そして2階は、田淵シェフが、1人ひとりの体調に合わせた養生コースを組み立てるシェフズテーブル「田淵薬膳研究所」に。月1回、薬膳料理教室も開催されている。

画像: オーナーシェフの田淵さん(左)は2階「田淵薬膳研究所」を切り盛り。1階「LUDENS」は8年間にわたり田淵さんから技術と精神を受け継いできた内田俊大さん(右)が担当

オーナーシェフの田淵さん(左)は2階「田淵薬膳研究所」を切り盛り。1階「LUDENS」は8年間にわたり田淵さんから技術と精神を受け継いできた内田俊大さん(右)が担当

 2026年2月から始まった「マイスパイス薬膳ランチコース」では、3つのセルフチェックカードから今の気分を選び、選んだカードに合わせたスパイスを自ら乳鉢(すり鉢)ですり合わせ、薬膳七味を調合。その後出される料理に自由にかけて楽しむことができる。

画像: 初春は不眠、冷え、疲れからカードを選ぶ。冷えのカードを選ぶと、陳皮やニンニクパウダー、乾燥した昆布などベースとなる5種のスパイスに、パプリカ、クローブ、シナモンが加えられる

初春は不眠、冷え、疲れからカードを選ぶ。冷えのカードを選ぶと、陳皮やニンニクパウダー、乾燥した昆布などベースとなる5種のスパイスに、パプリカ、クローブ、シナモンが加えられる

 乳鉢でスパイスをすっていると弾けるようなフレッシュな香りが立ちこめ、五感を刺激。カードを選ぶワクワク感や薬膳七味を料理にふりかけて味変させる楽しさなど、エンタメ感も満載だ。

画像: コースは季節のノンアルコールカクテルからスタート。まだ肌寒い初春は、ネーブルオレンジの温かいカクテルを大地をイメージした盛り付けで

コースは季節のノンアルコールカクテルからスタート。まだ肌寒い初春は、ネーブルオレンジの温かいカクテルを大地をイメージした盛り付けで

 オープン以来8年以上継ぎ足し続けている養生スープはどのコースにも供され、初春の「マイスパイス薬膳ランチコース」では、季節のミネストローネで登場。季節によって使う素材は変わり、初春は花粉症対策や風邪予防を意識。ナツメや黒豆、陳皮、ポルチーニ、バンランコンなど、血行促進や冷え対策、抗炎症作用に期待ができる食材や生薬が使われている。

画像: さいの目切りした野菜が入った器に目の前で養生スープを注いで仕上げる季節のミネストローネ。スープに浮かんだ梅の花とシャクの葉も春らしい

さいの目切りした野菜が入った器に目の前で養生スープを注いで仕上げる季節のミネストローネ。スープに浮かんだ梅の花とシャクの葉も春らしい

 コースは、食後すぐはもちろん、ディナーを食べた翌朝に身体が重たく感じない内容を心がけて。「旬の野菜は味が濃く、旬の魚は脂がのっています。ていねいにとった出汁は旨みも深く、過剰な油や塩は使わなくても物足りなさは感じません」と、キッパリ。
 まさにおいしく楽しく身体を整えられるレストラン。ごちそう続きで食べ疲れしがちな京都旅の終盤にもおすすめ!

画像: コースのメインは和漢草を食べて育った宮城県産漢方牛の薪火焼き¥1,400プラス。どぶろくでコクを加えた赤ワインソースやクローブが香るパプリカソースが添えられているが、自作の薬膳七味ともよく合う

コースのメインは和漢草を食べて育った宮城県産漢方牛の薪火焼き¥1,400プラス。どぶろくでコクを加えた赤ワインソースやクローブが香るパプリカソースが添えられているが、自作の薬膳七味ともよく合う

「LUDENS」
住所:京都市中京区間之町通二条上ル夷町560-8
営業時間:12:00〜14:30、18:00〜21:30
定休日:日曜、月曜
※土日は朝食営業あり土曜7:00〜8:30LO、日曜8:00〜10:30LO
TEL. 075-231-5606
公式インスタグラムはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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