季節の野菜の美味しさを知り尽くす料理家・平野由希子さんが、魅惑の野菜料理と相性のよいお酒のペアリングをトレンド視点で提案。第51回は、さやいんげんをフランスの家庭料理にアレンジして新鮮な味わいを楽しむ!

BY YUKIKO HIRANO

画像: さやいんげんを、いつもと違う味わいに!

さやいんげんを、いつもと違う味わいに!

 初夏には緑鮮やかな豆が店先に並ぶ。そら豆、絹さや、走りの枝豆、そして、今回の主役のさやいんげん。江戸時代に「隠元禅師」によって伝えられたことからその名がついたと言われている。「日本では、ごま和えや料理の彩りに使われることが多いですね。フランスではたっぷりとゆでて、それだけでサラダにして食べます。ほかにも炒めたり煮込みにしたりと、日々の生活に欠かせない野菜。私はフランスに行くと、まずはさやいんげんのサラダを作って食べるのがお決まり。日本では歯応えを残してゆでることが多いのですが、加熱の仕方を変えると甘味が引き立ちます。そこに複雑味のあるオレンジワインを合わせてみましょうか。さやいんげんの印象が変わるかもしれませんよ」(平野さん)

レシピ1:さやいんげんのサラダ

 さやいんげんのゆで時間は最低8分。“きこきこ”した感じが抜け、甘味が際立つ。くたくたではなく、ほどよい柔らかさでドレッシングとよく絡む。

画像: 好みや、さやいんげんの太さにもよるが、10分以上ゆでてもいい

好みや、さやいんげんの太さにもよるが、10分以上ゆでてもいい

<材料 2人分>
さやいんげん200g、ベーコン2〜3枚
A [オリーブオイル大さじ2、ワインヴィネガー 小さじ2、粒マスタード小さじ1、イタリアンパセリのみじん切り大さじ1、塩、こしょう]

<作り方>
1 さやいんげんはヘタをとり、たっぷりの塩を加えた湯でゆでる。ゆで時間は8分〜を目安に。ゆであがったら、ざるに上げて冷ます。
 ベーコンは1センチ幅に切り、油を引かないフライパンでカリッとするまで炒め、粗熱を取る。
 ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、いんげんを加えて和える。
 器に盛りつけ、ベーコンをのせる。

レシピ2:さやいんげんのフリット からすみがけ

 素揚げしたさやいんげんは、想像以上のおいしさ。揚げたてを食べると止まらなくなるスナック感覚。からすみをかけたら極上つまみに!

画像: 塩をふるだけでも十分。だし醤油に漬けたり、スパイス塩をふったりアレンジは自在

塩をふるだけでも十分。だし醤油に漬けたり、スパイス塩をふったりアレンジは自在

<材料 2人分>
さやいんげん200g、からすみパウダー適量、塩、揚げ油

<作り方>
 さやいんげんはへたを切る。
 鍋に揚げ油を180℃に熱し、さやいんげんを入れ、1分半〜2分揚げる。バットに取り出し、油を切ってから器に盛り付ける。
 塩少々をふり、からすみをかける。

画像: 揚げるときは、さやいんげんが浸るくらいの油の量があれば十分

揚げるときは、さやいんげんが浸るくらいの油の量があれば十分

【今月のお酒セレクト:シャトー・レスティニャック アン・ブラン 2019】

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF YUKIKO HIRANO

 フランス南西部の土着品種を中心にブレンド。ソーヴィニヨン各種、セミヨン、シュナン・ブラン、プチ・マンサン、クルビュ、メルロ・ブラン、ミュスカデル、リスタンなど。半量を樽、半量をアンフォラで熟成し、発酵。「緑の野菜に爽やかな白ワインも悪くないけれど、そればかりではちょっとつまらない。いつもと違う調理法で野菜の新しい顔を引き出したのなら、複雑味と生命力のあるワインを合わせてみませんか。ワインが野菜の表情を豊かにしれくれますよ」(平野さん)

平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

画像: 平野由希子さんがナチュラルワインの定期便を開始!

 平野由希子さんが主宰する料理教室cusine et vin が、ナチュラルワインの定期便コースを開始。隔月にワイン5~6 本、もしくは3本のスパークリングワインが届くメンバーシップコースで構成。お届けするワインにはどんな料理が合うか、などの情報も一緒に送ってくれる。
「空前のナチュラルワインブームですが、自分で選べないという方も多くいます。不安定な部分もあるナチュラルワインはワインの状態、ボトルを空けるタイミングもとても大切です。私とスタッフが試飲をして心からおいしいと思ったワインだけをセレクトしてお届けします」と平野さん。
「週末ごはん会に合うワインを選んでほしい」「ナチュラルな野菜料理に合うワインが飲みたい」などのリクエストにもお応えできるオーダーメード感覚のコースを目指しているのだそう。

定期便の公式サイトはこちら

猫と旅した南仏での3週間を詰め込んだ、平野さんの新著が発売中

「カブルスピーヌ村は、南仏にある人口100人ほどの小さな村。カフェもなければスーパーもパン屋もない。何にもないけど、雄大な自然とたくさんの猫に出会える美しいところ。そんな村を愛猫クミンとともに訪問してみた」ーー

 平野由希子さんが、愛猫のクミン君とともに訪れた南フランスでの3週間。築1000年の石造り古民家に滞在しながら、羊肉料理やカスレ、朝どれのさやいんげんサラダなど、新鮮な素材を使った絶品料理に舌鼓を打ち、地元の人々や近所の猫と触れ合い、自然豊かな田舎を満喫する、まるで夢のような時間を詰め込んだ一冊。ペットとともに飛行機旅をするための役に立つ情報も満載!

画像: 『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』 著者:平野 由希子 ¥2,090 産業編集センター刊

『南フランス 猫と旅する美しい村<私のとっておき>シリーズ50』

著者:平野 由希子
¥2,090
産業編集センター刊

平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。
公式サイトはこちら

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