TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
四条堀川「亀屋良長本店」

「醒ヶ井あんみつ」¥692(6月〜8月中旬までの夏期限定)
「亀屋良長本店」のある辺りは、平安時代から名水として知られた「佐女牛井(さめがい)」という井戸があり、千利休や村田珠光といった茶人も好んで愛用していたとか。初代も名水を求め、1803年にこの地で創業。現在も、店先に湧き出た「醒ヶ井水」で菓子を作っている。

店横には、自由に水が汲める「醒ヶ井」の井戸があり、地域の人や旅行者で賑わっている
夏季限定の「醒ヶ井あんみつ」は、「水を味わってほしい」という思いで数年前に誕生。使用する寒天を崩れるか崩れないかのギリギリの量までおさえているため、ふるとろに。振動を加えることで寒天から水が溶け出してしまうため、発送不可の本店限定商品となっている。

「醒ヶ井あんみつ」は持ち帰りのみ。黒蜜羹、鳥羽玉、求肥、フルーツは別トレイに入れ、二段重ねになっている
黒蜜のかわりに黒蜜羹が添えられているのもポイント。サラサラの黒蜜をかけてしまうと寒天全部が黒蜜味になってしまうが、黒蜜羹は少しずつスプーンですくって楽しめ、寒天のさっぱり感を引き立てている。

寒天にはほとんど甘みをつけず、水を食べている感覚に。暑い夏にぴったり
亀屋良長はジェイアール京都伊勢丹にも店舗を構えているが、イートインスペースがあるのは本店のみ。季節の生菓子がいただけるほか、祇園祭からは「鳥羽玉氷(うばたまごおり)」が登場する。

「烏羽玉氷」¥1,540(祇園祭の宵山である7/17〜9月下旬)
「鳥羽玉」は、1803年の創業時より受け継がれる銘菓で、波照間島産の黒糖で炊いたなめらかなこし餡玉につやつやの寒天をかけている。

「烏羽玉」6個入り¥540
COURTESY OF KAMEYA YOSHINAGA
かき氷用の「烏羽玉」は、寒天をかけず、通常より柔らかく仕上げて。黒糖を使っているので、通常、かき氷に添えてあるこし餡よりもこっくりまろやかな味わいに。黒蜜をかけた氷との一体感もたまらない。
亀屋良長は伝統を守りながら新しいことにも挑戦する和菓子店。食パンにのせて焼くだけで小倉バタートーストが楽しめる「スライスようかん」をはじめ、伝統的な菓子から新しい発想で生まれた菓子までそろい、京土産探しもお任せだ。

スライスようかん¥540

店内では、低GI値の天然甘味料を使った身体にやさしい「吉村和菓子店」や和と洋を融合した「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」も展開している
四条堀川「亀屋良長本店」
住所:京都市下京区四条通油小路西入ル柏屋町17-19
営業時間:9:30〜18:00(茶房11:00〜17:00)
無休 (1/1~1/13を除く)
TEL. 075-221-2005
公式サイトはこちら

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント
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