せきね きょうこ 連載
新・東京ホテル物語<Vol.37>

New Tokyo Hotel Story “THE PRINCE PARK TOWER TOKYO”
ホテルジャーナリスト、せきね きょうこが独自の視点でおすすめの東京ホテルを案内。連載第37回めは、再生“プリンス”ブランドを象徴する、緑に包まれたタワーホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」

BY KYOKO SEKINE

 都心に貴重な緑を残す歴史ある芝公園。その広大な緑の一画に、「ザ・プリンス パークタワー東京」が建っている。公園内というロケーションゆえ周囲にはほかに建物がなく、まるで隣接する東京タワーと対のようにそびえ立つタワーホテルである。

画像: 芝公園の中に、緑に包まれて建つホテル全景。増上寺も東京タワーも公園内に隣接

芝公園の中に、緑に包まれて建つホテル全景。増上寺も東京タワーも公園内に隣接

 その昔、芝公園は由緒ある増上寺の広い境内であったという。明治6年に施行された公園制定の太政官令により、誰もがくつろげる公園として民に開放されたという歴史をもつ。ちなみに、芝公園が日本最古の公園でもあることもあまり知られていないだろう。その公園の緑に包まれた館内からの見晴らしは、都心のホテルとしてはトップクラス。隣の東京タワーが手の届きそうなほどに迫りくる印象だ。ぐるりと一周すれば、レインボーブリッジや東京湾、スカイツリー、新宿の高層ビル街、さらに好天ならば富士山までも見渡せる開放感は、都会ならではの醍醐味である。32階のプレミアムクラブラウンジで優雅にティータイムを過ごしながら地図を広げれば、贅沢な空からの東京見物が楽しめそうだ。

 老舗“プリンス”の名を冠するホテルは都心に数多く点在する。現在、それぞれのプリンスホテルは個々の特徴を生かしながら、未来に向けて丁寧なリニューアルが行われている。そのため、建設当時とは異なる“新生プリンス”’が随所に誕生している。

画像: 入口を入ると、静謐な印象のフロントエリアが広がる。まるでライブラリーかリビングルームのような落ち着きに満ちている

入口を入ると、静謐な印象のフロントエリアが広がる。まるでライブラリーかリビングルームのような落ち着きに満ちている

 ここ、ザ・プリンス パークタワー東京の変貌ぶりも素晴らしい。館内に一歩入ると、まずフロントエリアに漂うプライベート感に肩の力が抜けていく。ライブラリーと見まごう落ち着いたフロント空間は、まるでブティックホテルや小規模なプライベートホテルのよう。照明器具や家具の配置にも、隣同士のゲストを気づかうことのないような配慮が行き届いている。館内にレストランは9カ所、ロビーラウンジを入れると10カ所もある。どのレストランも、“食のプリンス”らしい充実のセレクションである。

画像: パノラミック ツインルーム<38㎡> 公園やタワーなど東京の景色を居ながらにして見られるよう、ベッドを窓に向けて配置している

パノラミック ツインルーム<38㎡>
公園やタワーなど東京の景色を居ながらにして見られるよう、ベッドを窓に向けて配置している

画像: プレミアム ジュニア スイート ツインルーム<50.1㎡> 贅沢なしつらえが人気のジュニアスイート。キングベッドの部屋もある

プレミアム ジュニア スイート ツインルーム<50.1㎡>
贅沢なしつらえが人気のジュニアスイート。キングベッドの部屋もある

 もともと巨大ホテルに苦手意識のある私は、ザ・プリンス パークタワー東京開業時の2005年、メディアの一人として館内を案内されながら、地上33階、全603室の客室、17の宴会場と聞いただけで迷いそうだった。

 そんなこともあって足が遠のき、どれほど時が経っただろう。じつはそれから数年後、別会社から転職をし、現在はプリンスホテルに在籍するザ・プリンス パークタワー東京、および東京プリンスホテルを統括する総支配人となった武井久昌氏と再会を果たした。武井氏が「このホテルの変革のために、やることが山積みなんですよ」と、エネルギッシュに語ってくれたのを覚えている。以来、私はこのホテルをときどき訪れ、そのつど、目に見える変貌ぶりに驚かされているのだ。

画像: スカイラウンジ ステラガーデン 東京タワーを隣に見る夜景は感動的。オリジナルカクテルも好評で、平日は午前1時半がラストオーダーと、ゆったり大人の時間を楽しめる

スカイラウンジ ステラガーデン
東京タワーを隣に見る夜景は感動的。オリジナルカクテルも好評で、平日は午前1時半がラストオーダーと、ゆったり大人の時間を楽しめる

 ビジネスユースから海外のゲスト、ファミリー層まで幅広い支持層から高い人気を誇るザ・プリンス パークタワー東京は今、こうしてプリンスホテルのブランドフラッグシップとして堂々と君臨している。宿泊者専用の付帯施設も充実しており、なんと温泉施設まである。ここでは29階以上のプレミアムクラブフロアに滞在すれば、専任スタッフの濃やかなサービスが受けられるのはもちろん、無料でクオリティの高い特典サービスがぐんと増える。

画像: 32階にあるプレミアムクラブラウンジ。広いラウンジ内はダイニングエリア、ラウンジエリア、フードコーナー、会議室エリアに分かれ、専任スタッフのサポートで朝食、ティータイム、カクテルタイム、ナイトキャップ(19:30~21:30)の贅沢な時間が用意されている PHOTOGRAPHS: COURTESY OF THE PRINCE PARK TOWER TOKYO

32階にあるプレミアムクラブラウンジ。広いラウンジ内はダイニングエリア、ラウンジエリア、フードコーナー、会議室エリアに分かれ、専任スタッフのサポートで朝食、ティータイム、カクテルタイム、ナイトキャップ(19:30~21:30)の贅沢な時間が用意されている
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF THE PRINCE PARK TOWER TOKYO

 プレミアクラブフロア、ロイヤルフロアに滞在のゲストは、温泉施設の利用はもちろん、プレミアムクラブラウンジで、朝食、チェックイン・アウト、ウェルカムシャンパンの提供、午後のティータイム、夕方のカクテルタイムなど、外出せずとも贅沢な時を過ごすことができるのだ。特に、夕刻のカクテルタイムには、工夫されたカナッペ類やオードブルの数々が並び、お酒とともに、優雅な大人の時間を無料で過ごすことができる。近年、高級ホテルのラウンジで見かけるようになったナイトキャップの時間帯には、チーズやスナック、チョコレートなども提供されている。一日を終える前のひとときを、きらめく東京タワーを眺めながらラウンジで過ごすのも優雅な選択である。

ザ・プリンス パークタワー東京(THE PRINCE PARK TOWER TOKYO)

住所:東京都港区芝公園4-8-1
電話: 03(5400)1111
客室数:全603室
料金:¥71,280~(1泊1室2名の室料。消費税・サービス料込)
公式サイト

せきね きょうこ
ホテルジャーナリスト。フランスで19世紀教会建築美術史を専攻した後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務。在職中に住居として4ツ星ホテル生活を経験。以来、ホテルの表裏一体の面白さに魅了され、フリー仏語通訳を経て、94年からジャーナリズムの世界へ。「ホテルマン、環境問題、スパ」の3テーマを中心に、世界各国でホテル、リゾート、旅館、および関係者へのインタビューや取材にあたり、ホテル、スパなどの世界会議にも数多く招かれている。雑誌や新聞などで多数連載を持つかたわら、近年はビジネスホテルのプロデュースや旅館のアドバイザー、ホテルのコンサルタントなどにも活動の場を広げている
www.kyokosekine.com

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2019年3月13日(水)公開予定

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