シャイノラのプロダクトの中でも人気のショルダーバッグ ¥79,920


 若いアーティストやクリエイターが移り住み、新進気鋭のスタートアップが拠点を構える土地から、新しいモノやスタイルが生まれる。ニューヨークのブルックリンやポートランドが好例だ。ただ、この2エリアはすっかり観光地化され、地価も上昇。かわって、新しいクリエイションの担い手たちの注目を集めているのがミシガン州のデトロイトだという。


 このムーブメントの中心にいるのが、デトロイト発のデザインブランド、シャイノラ・デトロイトだ。彼らは、自動車の製造で世界に名を馳せたこの地で、当初、時計の製造を試みた。「現地の労働者を雇用して、スイスの時計メーカーのバックアップのもと、職人を育成するところからスタートしたんだ。いまではバッグを中心としたレザーアイテム、自転車、オーディオなども展開し、200人を超える職人がデトロイトの自社工場で働いている。素材も、極力アメリカ国内のものを使用。アメリカン・クラフツマンシップを復興しながら、長く愛される高品質な製品づくりを行うのがわれわれのポリシー」と、メンズ・クリエイティブ・ディレクターであるダニエル・コーディルは話す。2013年に財政破綻したデトロイトにおいて、シャイノラ・デトロイトは、新しい雇用を創出し、復興の原動力にもなっている。



本社兼工場があるのは、

自動車産業で世界に名を轟かせたデトロイトを象徴する

ゼネラル・モーターズの研究所ビル跡。

育成された職人たちが、ハンドメイドで製品を仕上げる



 デトロイトのメインストリートに設置されている公共時計は、シャイノラ・デトロイトが市に寄付したもの。2019年上旬には、歴史的建造物をリノベーションした「シャイノラ・ホテル」もオープン予定で、新しいランドマークとして期待が集まる。みずからは公にはしないが、市庁関係者と意見交換し、ライフスタイルを実践する場としての街づくりにも積極的にサポートしている。「使い捨ての時代は終わった」を企業メッセージに掲げるシャイノラ・デトロイトだが、その言葉は、ものの生産や消費に対する提案であるだけではなく、ものづくりの持続可能な基盤やコミュニティ作りを目指すものとして読むこともできる。



ウィメンズ・デザイン・ディレクターを務めるキャロリン・マーフィー


 

 現在、ウィメンズ・デザイン・ディレクターを、女優でありスーパーモデルのキャロリン・マーフィーが務めている。シャイノラ・デトロイトのポリシーに共感してのことだ。


 キャロリンらしい洗練されたデザイン性とユーザビリティを加味したウィメンズコレクションは、この秋、日本にも上陸。伊勢丹新宿店本館4階のショップでは、レザーグッズやスケッチブックなどの「ジャーナル」ラインへのイニシャル刻印など本国アメリカで人気のカスタマイズサービスも展開する。そのプロダクトを手に取りながら、新しいものづくりの潮流を体感したい。




(写真左から)

時計「The Cass」 ¥104,760、「The Birdy」¥92,880



(写真左から)

トートバッグ ¥96,120、スケッチブック ¥4,428

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF SHINOLA DETROIT




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